フィリピンの90年代の映画は、フィリピンでは最も映画が大衆の娯楽となっていた時期であり、ある意味全盛期であり、ある意味ではしょうもない作品が量産された暗黒時代でもあります。そんな時代なので、英語字幕が付いている作品は非常に少なかったのですが、最近、アクション映画をたくさん作っていたVIVA FILMSが配信プラットフォームを一新し、多言語対応となったことから、Youtubeでもおこぼれて英語字幕付き版が無料配信されるようになりました。本作は、そういった背景で見ることができるようになった、単純なドンパチアクション刑事ドラマです。ほぼ内容はありませんので気楽に見ましょう。ちなみに、Youtubeでは規制の関係で、セクシーシンやドラッグが出てくるシーンがモザイクがかかっています。

(Photo cited from IMDb)
「Kapitan Tumba: The Capt. Jose Huevos Story」のストーリー
いかにもな麻薬の取引シーンから始まります。そこに1人の刑事(ツンバ)が突入し、派手な銃撃戦の末、麻薬の売人たちを逮捕しました。翌日、ツンバは、偽パトカーで煽り運転していうた男をしょっぴき、その男を警察署に連行したところ、昨夜逮捕した売人たちを、同僚が釈放しているのを目撃します。しかし、どうすることもできません。さらに、ツンバは所長から呼び出されます。どうやら荒っぽい取り締まりが問題となっており、所長もかばいきれなかったようです。左遷のようなかたちでブラカンへの赴任を命じられます。しかし、所長がツンバに期待もしているようでした。というのも、ブラカンでは若者たちのあいだで麻薬汚染が進んでいるのでした。
ブラカンに到着したツンバは、さっそくギャングが若い女をレイプしているところに遭遇します。躊躇なく、ギャングたちを撃ち殺し、女を助けました。おそらくですが、この女がヒロインで、その後、ツンバと時々ラブシーンを演じます。
その頃、ギャングのボスがブラカンに戻ってきます。おそらく海外で買い付けた麻薬を大量に持ち帰り、麻薬を金に換えることを部下たちに命じます。ツンバは、容赦なくギャングを射殺しますが、麻薬中毒の若者には、優しい面を見せます。ツンバは、自費で麻薬からのリハビリセンターを建設したと言っていましたが、刑事がリハビリセンターを建設とは、どういう設定でしょうか??
中盤からは、ストーリーというものはないと言って良く、ずっと銃撃戦です。ギャングたちをガンガン殺しまくりますが、ギャング側も黙ってはいません。ツンバの周囲の人間にも狙いを定め、ついにヒロインが殺害されてしまいます。悲しみに暮れるツンバは、部下と共に装甲車で、ギャングのアジトを強襲。そして、ギャングらを全て撃ち殺してします。事が終わって、部下と傷ついた身体を寄せ合っていると、そこに軍隊が突入してきます。そして、ツンバは逮捕されてしまいました。
(ネタバレ)しかし、ブラカン市民がツンバの釈放を求めるデモを各地で行ったため、結局、ツンバは釈放され、職務へと復帰します。そして、エンディングです。
フィリピンらしい、モラルのネジが外れた作品でした。ドゥテルテ元大統領が、フィリピンで今もなお愛されるのは、こうした価値観に基づいているからなんでしょうね。
「Kapitan Tumba: The Capt. Jose Huevos Story」の監督、出演者情報
本作の監督をつとめたJose ‘Kaka’ Balagtasさんは、主に90年代に活躍した映画監督です。「Lucas Abelardo」が代表作で、この作品でマニラ映画祭の監督賞を受賞したそうです。英語字幕版がないので、ストーリーはわかりませんが、本作と同じような単純なドンパチものだと思われます。そして、主役をつとめたRoi Vinzonさんは、本作の監督と一緒に、多くのアクション映画に出演したスターです。
「Kapitan Tumba: The Capt. Jose Huevos Story」の作品情報
オリジナルタイトル:Kapitan Tumba: The Capt. Jose Huevos Story
公開年 1995年
監督 Jose ‘Kaka’ Balagtas
主なキャスト Roi Vinzon(The Asiong Salonga Story)
Ronaldo Valdez(Seven Sundays)(Cedie)
Dindi Gallardo
視聴可能メディア Youtube(英語字幕)
「Kapitan Tumba: The Capt. Jose Huevos Story」のトレイラー
トレイラーがなかったので、本編映像のリンクを貼っておきます。

