台湾でただソファーを運ぶ、それだけ「Pinoy Sunday」

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台湾に出稼ぎ労働に出ている2人のフィリピン人男性(ダドとマヌエル)が、道で拾ったピンクの大きなソファーを家に持って帰ろうとする。その道すがら、様々な出来事に遭遇する。ただそれだけの映画です。単純な映画ですが、ロマン・ポランスキーの短編映画「Two Men and a Wardrobe」に影響を受けて、制作されたそうです。ポランスキー監督の、この短編映画は見たことありませんが、本作を見ればどんな映画だったかは、だいたい想像がつきますね。気楽に見れる映画ですので、話のネタに見てみるのも良いのではないでしょうか。ただし、Netflixで英語字幕でしか見ることができません。また、Netflixの英語字幕は、英語話者向けなので、フィリピン人が英語で喋っているシーンでは、字幕はありません。字幕だけに集中できないので、やや難易度が高くなります。

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「Pinoy Sunday」のストーリー

冴えない2人の出稼ぎ労働者の物語です。ダドは結婚していますが、妻の誕生日を忘れていたことで、妻が激怒してフィリピンに娘を連れて帰ってしまいます。また、マヌエルはバーのホステスを好きになり、追いかけまわすのですが、まったく相手にされません。むしろ、あの顔でしつこく追い回せるガッツが凄いと思いましたが・・・。そんなわけで、打ちひしがれる2人ですが、ちょうど自分たちの目の前で、大きなピンクのソファーが打ち捨てられるのを目撃しました。これを社宅に持って帰って、星でも眺めながら台湾ビールを飲んだら気が晴れるんじゃないかと、2人で運びはじめます。

大きなソファーを、2人でかついで街を歩くだけで、どこか滑稽で絵になりますね。その道中にいろんなことが起こります。まず、最初に、いきなりですが、狭い道を横切っているときに、猛スピードでバイクが突っ込んできて、バイクが大破する事故がおきます。幸い大きな怪我はなく、相手が酒を飲んでいたためうやむやになります。フィリピンで警察沙汰になれば必ず賄賂を要求されたり、他人の罪を着せられたりと酷いことが起こりますが、ここは台湾。安心感が違います。

また、飛び降り騒ぎに巻き込まれ、ソファーを持っていたので、まるで飛び降りを助けようとしてみるように見えて英雄視されたり、廃品回収の人にソファーを持っていかれたり、様々なことに遭遇し、結局は社宅の門限に間に合わないことが発覚し、川で星を見ながらビールを飲みます。まあ、そんな感じて終わります。

こうしてストーリーを書いてしまうと何でもありませんが、ダメっぽい男2人が、ピンクの大きなソファーを運んでいるというだけで、何か滑稽で楽しめます。また、2人が外人だというのも生きていて、フィリピン人から見た台湾の人々の不思議な風習をのぞき見る感じが楽しいです。特に、若い女性は「この映画大好き!」という人が結構いるんじゃないかと思います。

「Pinoy Sunday」の監督と出演者情報

主要な登場人物はすべてフィリピン人ですが、意外にも監督さんは台湾人です。主役の2人のフィリピン人俳優は、それなりにフィリピン映画やテレビで活躍したひとのようですが、VHSやDVDの時代に活躍した人たちなので、今まで見たことはありませんでした。今後、配信のフィリピン映画を見終えて、古い映画に手を出したら再開できるかもしれません。

「Pinoy Sunday」の作品情報

オリジナルタイトル:Pinoy Sunday

公開年 2009年

監督 Wi Ding Ho

主なキャスト Bayani Agbayani

Jeffrey Quizon

視聴可能メディア Netflix(英語字幕のみ)

「Pinoy Sunday」の作品トレイラー

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