フィリピンのエロタイトル映画は、羊の皮を被った狼であることが多く、確かにセクシーシーンはあるものの、結局は登場人物がほとんど死ぬとか、拷問シーンが延々展開されるなど、ハードなものが多いです。しかし、本作は「こういうのでいいんだよ!」という感じのセクシーサスペンスです。若い作家の主人公が隣人の色香に惑わされ、少しずつ破滅に近づいていきます。また、それを一体誰が仕組んでいるのか?というサスペンス的な楽しみもある、大人の娯楽映画となっています。
本作はU-NEXTで有料レンタル作品だったのですが、1週間ほど前に無料見放題作品に変更となりました。私は、まだ見ていない有料レンタル作品を、すべてお気に入りに登録していているのですが、わざわざU-NEXTから「無料見放題作品になりました」とメールで教えてもらえました。どうやら、U-NEXTのレンタル作品は、時間が経つと無料見放題作品に入れられるようですね。他のまだレンタル作品として残っている作品と比べると、本作は2022年公開と、比較的古いのが理由のようです。他にも数本2022年公開のものがレンタルに残っているので、そちらを見る場合はもう少し待つと、無料で見られる可能性がありそうです。私も配布ポイントを使って見るのは、2024年公開作品からにしていこうと思っています。
ストーリー
若い放送作家であるジェイクとその妻メイリーンは、新しいマンションに引っ越してきます。実は、2人の関係はすでに破綻の危機にあります。見ていてわかるのですが、作家であるジェイクは落ち着いた環境で考えに耽るのが好きですが、妻のメイリーンはビジネスマンで、家でパーティを開いたりと、基本的にやかましい女性です。どう考えても相性の悪い2人です。新しい引っ越し先で、高名な小説家と出会います。彼は非常に穏やかで、すぐにジェイク夫妻を迎え入れます。そこには、とても美しい娘がおり、娘の誘惑にジェイクはあっという間に陥落します。嫉妬を疑って荒れ狂うメイリーンは、その小説家に相談。彼は紳士的に彼女にアドバイスを与えたり、励ましたりします。
すっかり娘に夢中になったジェイクですが、彼女から重大な秘密を聞くことになります。というのは、父である小説家は、娘と近親相姦的な関係にあるというのです。彼女を救おうと、ジェイクは決意します。実は、ここまでのシーンのあいだには、夫婦と娘の語った言葉を、小説家が書き記すシーンがはさまれています。いったい、この誘惑は誰がどのような目的でしかけているのでしょうか?いったい、小説家の親子の言葉はどこまで本当なのでしょうか?そもそも、2人は本当に親子なのでしょうか?という謎を視聴者に与えながら、ラストに向かいます。
とにかく、残酷シーンが全くないのが良かったです。フィリピン的なバイオレンスもたまにならば良いのですが、私のようにほとんど毎日フィリピン映画を見ていると、正直なところうんざりしています。
また、誘惑してくる娘を演じるChristine Bermasが美人なので、これはポイントが高いですね。これまで他の映画彼女を見た時は思わなかったのですが、マニラのKTVで仲良くなった娘に似ているなと思いながら見ておりました。彼女はその店ではナンバーワンでしたが、あのレベルならば女優にもなれるなと思いましたよ。しかし、KTVで月に70万円稼げていたので、女優などにはならないかもしれませんが・・・。奥さん役の彼女も性格のきつさが顔に出ていて、それはそれで魅力がありました。
作品情報
オリジナルタイトル:Lampas langit
公開年 2022年
監督 Jeffrey Hidalgo
主なキャスト Christine Bermas(覗かれた人妻 恍惚のエロス)
Ricky Davao
Baron Geisler
視聴可能メディア U-NEXT(見放題)(日本語字幕)