ドリフターズを彷彿させるお色気コメディ「Bikini Watch」

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最近重い作品が続いたので、気楽に見れる作品を見ようとチョイスしたのが本作です。タイトルが「Bikini Watch」ですから、深刻な映画であるはずがありません。内容としては、ほんとんどストーリーらしきものはなく、ビーチで繰り広げられるバカバカしいコントの詰め合わせです。例をあげるならば、美女がシャワーを浴びている場所に、穴から手を伸ばして身体を触っているつもりだったら、いつの間にか老人と入れ替わっていた。美女に見とれていると、持っていた荷物が他の人にあたり、そこから連鎖的に事故が起こって大惨事になるといった、かつてみたようなコントが繰り広げられます。一応、後半にとって付けたようなストーリーらしきものも始まるのですが、ほとんど意味はなく、美女たちとバカボーイズたちのコメディアクションです。フィリピンの80年代から90年代後半にかけては、こうしたバカバカしい映画や、コテコテの恋愛映画が大量に作られ、ある意味で映画が最も大衆に影響力があった時代じゃないかと思います。そうした映画に英語字幕が付いていることは稀で、ある意味で貴重な映像かなと思います。

(Photo cited from VIVA film on FB)

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「Bikini Watch」のストーリー

ビーチリゾートのホテルで働くバカな男たちが主人公です。ビーチで美女をナンパしようとして、不美人の女たちに追いかけられるといった、今の時代ではできない古典的なギャグで幕が上がります。登場人物を整理すると、男たちは4人くらいいます。しかし、3人で行動するとき、2人で行動するときなど様々で、誰が誰だかよくわかりません。しかし、ポスターに載っている男が主人公のようです。きっと有名なコメディアンなのでしょう。女性陣は、ホテルの支配人の娘、老人患者3人を連れ来た2人のナースと、施設の管理者の女、そしてアメリカからバカンスに来た白人女性2人です。とは言え、例えば、ナースの服を着ていた女2人も、その後ビキニになったあとは、特にナースとしての役割を果たすわけでもなく、孫娘や管理者の女と違った役割があるわけでもなく、単にセクシーな役割を演じます。アメリカ人女性2人は、さすがに見た目が違うので見分けることができます。そして、途中で合流したアメリカ男とのシーンもありますが、不倫だったようで、男がアメリカに帰ったあとは、他のフィリピン女性と同じようにセクシーとアクションを担当します。ちなみにアメリカ女性は、フェリーでフィリピンに来ていました。90年代はそんなフェリーがあったのでしょうか??

いくつかギャグの例をあげると、男たちが乗っているポンコツ車が黒煙を噴き上げ、白人女性やナースたちを真っ黒にしてしまう。美女にライフセービングを教えてもらい、キスできるのかと興奮していたら男たちだけで行うことになる。ゴキブリが出て殺虫剤を噴出するも効かず、自分の息を吹きかけたらゴキブリもダウンしたが、男を呼んだ人もダウンした、などという昔見たような古典的なギャグが続きます。またセクシーシーンとしては、なぜかビーチで繰り広げられるセクシーなゲームなどがあります。

(ネタバレという程でもないが・・・)ようやくラスト30分になって、ストーリーらしきものが始まります。ビーチの近くに工場があり、その工場が大気を汚染し、海を汚していきます。苦情を申したてるも、工場は市長から認可を受けており、何ともすることができません。これに困ったホテルの支配人は、バカ男4人組を連れて、なんと工場のタンクを破壊してしまいます(!) これに怒った工場側は、ビーチで女たちを誘拐します(!) いくらコメディ映画とは言え、フィリピンのモラルのなさには驚きますね。結局、救出に行ったバカ男たちと、美女たちが力を合わせ、悪漢たちと戦い、彼らに勝利しました。アクションシーンは結構頑張っています。車が横転して爆発するシーンなど、西部警察のようです。

結局、アメリカに住んでいたオーナーが緊急帰国し、事態を収拾します。オーナーによれば、自分は地元に貢献するつもりで工場を作り、住民たちに危害を与えるつもりはなかった。汚染物質除去のための資金も送っていたが、悪漢たちが横領したなどと告白します。そして、これからは住民たちと話し合いをしながら、環境に優しい工場運営を行うことを約束します。責任を迫られる悪漢たちと市長は、悪あがきで投げた手りゅう弾が、自分たちの元に戻ってきて爆発。タイムボカン的なラストでエンドロールです。

日本も80年代は、こんな感じのテレビ番組をたくさんやっていたなと思いました。わざわざ見るほどの作品でもありませんが、他の東南アジア諸国が、90年代に、こんなバカバカしい娯楽映画を作っていたのだろうか?と思うと、なかなか興味深い作品ですね。昔のフィリピンの映画を見ると、今のフィリピンより裕福に感じることも多く、フィリピンは(発展する前に)落ちぶれたんだなということを改めて感じさせられます。

「Bikini Watch」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたBen Feleoさんは、60年代から映画を撮っている大御所監督さんです。代表作は、80年代から90年代にかけて大量に撮ったアクション・コメディ映画らしいです。本作の主役を演じたAndrew E.さんを主役に据えることが多かったようで、この2人はフィリピンの90年代を象徴する存在なのかもしれませんね。Andrew E.さんはラップシンガーでもあり、彼の大ヒット曲「Humanap Ka ng Panget(醜いものを見つけよう)」も、Ben Feleoさんによって映画化されています。

「Bikini Watch」の作品情報

オリジナルタイトル:Bikini Watch

公開年 1995年

監督 Ben Feleo

主なキャスト Andrew E.

Ina Raymundo

Shirley Fuentes

視聴可能メディア Youtube(英語字幕)

「Bikini Watch」のトレイラー

トレイラーが見つからなかったので、全編映像のリンクを貼ります。

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