サーフィンの聖地、シアルガオ島で繰り広げらる青春物語「Siargao」

スポンサーリンク

私は、マニラで働いていたときに、韓国人グループから、一緒にシアルガオに行かない?と誘われたことがあります。結局、急遽帰国しなければならなくなり、行くことができなかったので、ずっと気になっていた場所です。シアルガオとは、ミンダナオ島の北東部に位置する島です。ボラカイ島、パラワン島に行ったことがある人は、次の旅行計画に入れてもいいんじゃないかと思います。物語としては、島を離れた男が、故郷のシアルガオ島に戻ってきて、かつて付き合っていた元彼女とヨリを戻すかどうかという話です。女は島から出ずに平穏な暮らしをしたい。男は変化のない島の生活、煩わしい家族関係から逃れたいと思って島を出たものの、やはり故郷の島と元彼女に、いつまでも心残りがあります。私も田舎出身で、その頃付き合っていた彼女が「地元で郵便局員になりたい」と、非常に保守的なことを言ったのに絶望したのを思い出します。その頃の私は海外に行きたいばかりでしたから。今ならば、「なぜ、そんなことでお別れしちゃったのかな」と思います。本作の男の気持ちがわかりますね。そんな甘酸っぱい青春映画です。

(Photo cited from IMDb)

スポンサーリンク

「Siargao」のストーリー

最初、2人の男が車に乗って口論しているシーンから始まりますが、なんだったのかわかりません。しばらくして、女性配信者(ローラ)が飛行機の中で撮影しているシーンから始まります。彼女は、シアルガオ島に旅行に行くところを撮影していたのです。たまたま、隣の席に有名なミュージシャン(ディエゴ)が座り、勝手に撮影しながら、ベラベラと喋っていました。フィリピンには、プライバシーの概念がないので、有名人は大変ですね。

飛行場からのタクシーがなかったため、行動を共にした2人はすぐに仲良くなります。この2人、相当なイケメンと美人です。特にローラは、フィリピン女優でも最も美しい女優の1人でしょう。音たちは、サーフィンを楽しみ、ローラは、観光に、ナイトライフをエンジョイし、その様子を配信するシーンが続きます。ローラは、せっかくだからとサーフィンにも挑戦しました。大したもので、ボードの上に立っていました。私は昨年沖縄でSAPに挑戦して、ボードの上に立つことも難しいことを知ったので、波の上でボードの上に立てるなんて、相当すごいことだと思いました。挑戦してみたいですね。

ディエゴは、シアルガオ島の出身でした。実家に戻り、兄弟との会話から判断するに、おそらく父親の問題で、ディエゴは島から逃げ出したとのことです。どんな問題か作中では語られませんでしたが、父親が亡くなっていること、父親にも良いところがあったという母親の言葉から、アルコール問題なのかなと思いました。

徐々に物語は、メインテーマに入っていきます。ディエゴには、元彼女(アビ)がいました。2人は、今は何事もなかったように友達として振舞っていますが、やはり意味深な雰囲気が流れます。ローラとディエゴも一瞬くっつきそうになりましたが、ローラ自身もカップル配信者の恋人からプロポーズされ、受け入れることができずに、一人になるために、この島に来たのでした。2人は、その後、お互いの人生の選択や、恋について語り合います。ちなみに、元彼女のアビも相当な美人さんです。

結局わかってきたことは、ディエゴは、元彼女を好きだったのですが、一緒にマニラに来てくれるという返事がもらえなかったことで破局したと感じていたのです。また、島に残りたいという彼女の保守的な姿勢も当時の彼にとって、苛立たせるものだったのでしょう。これは、私の憶測ですが。

(ネタバレ)ディエゴは、自分のコンサートのアビを誘い、自分のアビに対する想いを告白します。しかし、彼女はマニラには行けないと再び断りました。その後、ローラは地元に帰り、元恋人とヨリを戻しました。ディエゴは、地元に残り、アビとヨリを戻しました。ミュージシャンをやめて、観光業界で働いていることが最後のシーンで示唆されていました。

美しい島で、イケメン、美女たちが、甘く苦い時間を過ごす青春ストーリーでした。それ自体には興味が持てませんでしたが、田舎を捨てるか戻るかという選択の問題は、多くの人にとって懐かしく、どこか心に引っかかっている問題でしょう。その点で、楽しむことができました。最後の観光案内で主人公らが言っていましたが、シアルガオ島では、バイクに乗るのに免許が必要で、ヘルメットも被るのですね。私が行ったパラワン島よりも、ずっとしっかりしています。また、西洋人が良く来る観光地だからか、エコ活動も盛んなようです。ぜひ行ってみたいですね。

「Siargao」の監督、出演者情報

本作の監督を務めたPaul Sorianoさんは、監督としてよりもプロデューサーとしての作品の方が多い人です。監督しては正直微妙な人なのではないかと思います。代表作は、パッキャオ選手を扱った「キッド・クラフ 少年パッキャオ」が代表作だと思います。彼の奥さんは、有名女優、Tono Gonzagaさんです。プロデューサーは、女優と結婚しますね。美人女優、Erich Gonzalesさんは、その美貌から恋愛映画が中心でしたが、最近はアクション女優への脱皮を目指し、頑張っているようです。

「Siargao」の作品情報

オリジナルタイトル:Siargao

公開年 2017年

監督 Paul Soriano

主なキャスト Erich Gonzales(ネバー・ダイ

Jericho Rosales

Jasmine Curtis-Smith

視聴可能メディア Bili Bili(英語字幕)

「Siargao」のトレイラー

タイトルとURLをコピーしました