恋人とその弟のあいだで気持ちが揺れる女の物語「狙われた若妻 義弟の視線」

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まず最初に、タイトルに若妻と入っていますが、ヒロインは妻ではありません。恋人と同棲をはじめたばかりの若い女です。なので、その恋人の弟も、まだ義弟ではありません。誰がつけているのかわかりませんが、相変わらず適当な日本語タイトルです。ただ、結婚していないだけで、内容としてはそんなに外れておらず、兄の恋人の横恋慕する弟と、少しずつ弟の方に気持ちが移っていく女の話ではあります。物語にスパイスを与えているのが、顔を隠したストーカーの存在です。それは、当初弟なのだろうという描き方をされていましたが、最後にどんでん返しが待ち受けています。フィリピンのセクシー系作品としては、ヒロインがそんなに美しくなく、場面も兄と弟とやるだけなので、そんなに面白いものではありません。また、最後のどんでん返しのネタがバレないためでしょう、ほとんどのシーンで画面が暗く、何が起こっているのか見ずらいため、セクシー系作品としても微妙な出来になってしまいました。残念な出来の作品と言っていいのではないかと思います。オリジナルタイトルの「Salawahan」は、「不確実性」みたいな意味です。

(Photo cited from IMDb)

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「狙われた若妻 義弟の視線」のストーリー

目隠しされた女が(メラニー)、男(マーチン)に連れられて部屋に入るシーンから始まります。しかし、それは新しく住むアパートを見せるためのサプライズでした。彼女は大喜びです。その後、2人は同棲生活を始めることとなり、女の提案で、友達の立ち合いのもと、同棲にあたり契約書を作成します。これは何か意味がありそうですが、特に意味はなく、契約内容も示されませんでした。

マーチンは、ジムでトレイナーとして働いている筋肉自慢です。メラニーは、ジムで受付をしているようなシーンがありましたが、絵を描いているようなシーンもあり、何をやっている人か不明です。2人はさっそくセックスに励みます。

メラニーは、元々遊び人で、多くの男と寝てきた女ですが、この同棲を機にまじめになろうと思っています。そんな時、メラニーは覆面をした暴漢にレイプされそうになりました。自分の過去を知っているようなことを言っていたので、自分が過去に遊んだ男に、恨まれたかなと不安になります。

2人の共同生活は始まって見ると、そんなにハッピーなものではありませんでした。マーチンは典型的な亭主関白なタイプで、家事はすべて女がやるものと考えており、筋肉をつくるために、食事内容やそのタイミングにこだわりが強いです。また、一緒に犯罪映画を見た際には、犯罪者に対して非常に厳しい考えを持っており、薄ら暗い過去を持っているメラニーは、少し不安になります。

そんなとき、マーチンの弟(レオ)がアプローチしてきました。レオは、メラニーの好きな食べ物を持ってきたり、何だかんだと関わってきて、やがて、彼女に告白しました。メラニーは、「あなたの兄と同棲しているのよ」と拒絶しますが、同棲生活もうまくいっておらず、レオの熱心なアプローチにほだされ、いつしか関係を持つようになりました。マーチンも、うすうす2人の関係に気づいているような素振りがあり、時に、「弟と付き合えば」とひねくれたことを言うこともありました。

ある日、レオと一緒にいるときに、再び暴漢に襲われました。レオと警備員に助けられ、事なきをえました。「あれ?この暴漢はレオじゃなかったの?」と多くの人が思ったことでしょう。その後、メラニーはレオの子供を妊娠してしまい、マーチンとの同棲契約を終了しました。兄は、少し怒っただけで、去っていきました。

(ネタバレ)それから時がたち、メラニーとレオは結婚し、子供を育てながら平和な家庭生活を営んでいました。セックスを楽しんだりしていたところ、久しぶりに怪しい電話がかかってきます。電話の相手は、メラニーの家庭を壊すと脅すので、メラニーは思い切って犯人に会い、セックスさせて相手が油断したところで、刃物で刺し殺しました。メラニーは、「あなた意外とハンサムね」と言っていたので、その暴漢を初めて見たようでした。

「暴漢の話はいったいなんだったのか?」と思っているところで、真の暴漢が動き始めました。先ほど、殺された男は、単に真犯人に頼まれてメラニーに会いに行っただけだったのでしょう。真犯人は、ライフルを抱えて、メラニーらの家に侵入し、メラニーとレオを射殺しました。その後、マスクを脱ぎ捨てると、それはマーチンでした。マーチンは、2人の子供を抱きかかえて、その場をあとにします。そしてエンディングです。

メラニーに執着している弟が暴漢なのか?と思わせて、実はお付き合いしている兄が、彼女の過去に嫉妬して、暴漢だったというのが、本作品の胆なのでしょうが、ムキムキの兄が暴漢であることがわからないように画面を暗くし、それに合わせて作品全体を暗い明りで撮ってしまったというのは、セクシー系エンタメ映画としては、本末転倒なんじゃないかと思いました。また、普段筋肉のことしか考えていない兄がそんなに彼女に執着しているという脚本も不自然です。そもそも、ジムで他の女と浮気もしていましたし・・・。

「狙われた若妻 義弟の視線」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたJeffrey Hidalgoさんは、俳優から監督に転身した異色の経歴を持っています。おそらくですが、俳優としてもエロ系作品が多く、エロ系映画に監督としても関わるようになったのだと思います。エロ系以外も撮ったことはあるようですが、ほとんどがエロ系作品です。ヒロインを演じたAngeli Khangさんは、私が「被虐の女王」と呼んでいる女優さんで、酷い目に遭うことが似合う女優さんです。本作では、最後に殺されるも、2人の男から好意を寄せられる役で、どちらかと言えば、良い役で、この役ならもっと違う女優をキャスティングした方がいいんじゃないかと思いました。

「狙われた若妻 義弟の視線」の作品情報

オリジナルタイトル:Salawahan

公開年 2024年

監督 Jeffrey Hidalgo(ある官能小説 -迷宮の女‐

主なキャスト Angeli Khang(ヴァージンフォレスト 愛欲の奴隷)(愛欲の流刑地)(シェイム-裸の復讐-

Albie Casiño

Sheila Snow

視聴可能メディア U-NEXT、Hulu(レンタル)(日本語字幕)

「狙われた若妻 義弟の視線」のトレイラー

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