フィリピンらしいセクシータイトル映画です。女は金を手に入れるために夫を裏切りますが、自分が仲間だと思っていた人に裏切られるという、割と定番のストーリーです。私もフィリピンのセクシータイトル映画をたくさん見ていますが、人がひとりも死ななかったのは、まだ1作品しか見たことがありません。本作でも多少は死にますが、最後の幕引きのために少々死ぬだけで、そんなに負担感はありません。本作の問題は、人が死にまくる心理的負担感よりも、ヒロインとサブヒロインのどちらも可愛くないことですね。からみのシーンが他の映画よりも多めだと思いますが、ヒロインが可愛くなければ意味がありません。また、2人以外にもレイプビデオを撮られる何人か女性がいるのですが、みんな可愛くありません。何なのでしょうか?ブス専という設定なのでしょうか?あるいは、これがフィリピン人男の好みなのでしょうか?あるいは、海外輸出用に、西洋人好みなのでしょうか?オリジナルタイトルは「Ganti-ganti」。「変化」という意味です。裏切りに次ぐ裏切りを表現したのでしょう。
ストーリー
(ネタバレ)主人公のBellaは、金持ちですが暴力的な夫に支配されて、この状況から抜け出したいと思っています。自分に夢中になっている男を利用して、夫を殺すことを企みます。企みは大成功。しかも、殺しを依頼した男を裏切り、彼を逮捕させます。と言うのは、彼女は、もともと金狙いで夫に近づいたことが、回想映像で明らかにされ、財産を奪い、元カレと一緒に住むために、若い男を利用して、夫を殺したのです。しかし、ほどなくして、死んだはずの夫が、逮捕されたはずの男と一緒にあらわれます。自分の仲間だと思っていた使用人の女が、殺しを依頼した男の恋人で、むしろ自分は嵌められたのです。どうして、彼女は嵌められたのか?この4人の中で誰が生き残れるのか?物語はクライマックスに向かいます。
裏切りに次ぐ裏切りというサスペンスにしたかったのでしょうが、物語に矛盾が多いですね。一番問題は、使用人の女の母が、主人公の夫にお金を借りに行くシーンです。娘が腎臓病となり、移植を受ける金がないと死んでしまうことが発覚。お金を借りることができたのですが、その代わりにレイプされてしまいます。その帰り道に母は事故に遭って死んでしまうというくだりです。手には借りたお金を持ったまま自殺するというのです。使用人の女は、母のレイプの件を知り、母は事故ではなく、自殺だと考えるのですが、お金がないと死ぬという娘がいるのに、お金を持ち帰らず、自殺しますかねぇ。この設定は無理があるなと思いました。
また、女を次々とお金を払ってむりやり犯し、その行為をビデオに撮る変態夫ですが、大して美人でもない、お金目当てのヒロインとあっという間に結婚するというのも無理がありますね。策に溺れたストーリーと思いました。レンタル作品ですし、わざわざお金を払ってみるほどではないでしょう。
作品情報
オリジナルタイトル:Ganti-ganti
公開年 2023年
監督 Mac Alejandre
主なキャスト Angeli Khang
Yen Durano(グッドサマー 肉体解放区)
Mark Anthony Fernandez(ターミナル 人妻の情事)(インモラル 復讐の餌食)(覗かれた人妻 恍惚のエロス)
視聴可能メディア U-NEXT(レンタル)(日本語字幕)