フィリピンのセクシータイトル映画には気を付けるべし「売られた女　セックスの代償」

私もフィリピン映画をそれなりに見てきましたが、タイトルを見て「これはエロそうだな」と思った映画で、タイトル通りの方向でエロかった映画はひとつも見たことがありません。確かに、いずれもセクシーシーンはあるのですが、必ず予想外の方向に展開していきます。本作は、そういう意味で最も予想外の方向に展開した映画だったと思います。純粋にエロが中心の成人向け映画と言うものをまだ見たことがありません。別の意味で、成人向けではありますが・・・。フィリピンのこのジャンルの映画、見るとクセになる人にはなると思います。

ストーリー

本作は絶対にネタバレ禁止の映画なので、序盤の導入部のみ紹介します。主人公は、お金持ちの愛人をしているのですが、一方で男を部屋に引き入れて性生活をエンジョイしています。それを母親に咎められ喧嘩になってしまいます。とは言え、母親は娘にお金をたかるばかりで、道徳的に正しくありなさいということではありません。なんだかんだで母親の要求がエスカレートしたところで、決定的な喧嘩が起き、母親が出て行ってしまいます。そこから、物語は大きく展開するのでした。これ以上言えないのが残念ですが、ここから二転三転します。

本作はストーリーは良いのですが、主人公が致命的に可愛くありません。人によっては好きということもあるかもしれませんが、多くの日本人好みではないように思います。たまに野球選手の田中将大に見えたり、朝青龍に見えたりします。これは致命的です。これがもっと可愛いければ、後半の衝撃はさらに大きくなっただろうと思います。

ちなみに原題のTahanは泣くのをやめるという意味です。主人公が泣き止んだのは、本当に最後の最後のカットでしたが、そこが主人公にとって安息の地だったのでしょうか・・・。