可愛いけど、バカでワガママな女はどうですか?「Almost Us」

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本作は、完全に若い女性向けの作品です。アイドル狂いの、可愛いものが大好きな女が、自分に好意を寄せる幼なじみを都合よく使いまわすのですが、彼が将来の夢に向かって進み始めると、彼を手放したくないという気持ちに気づき、あらゆる手段を使って、彼の夢を妨害するというワガママな女の物語です。ほぼテンプレ展開ですので、ネタバレを気にせず書くと、若い女性向け作品らしく、最後は自分の気持ちに気づき、ハッピーエンドへと至ります。主人公女性が滅茶苦茶かわいいということを除いて、特に見どころは無い作品です。また、前半のアイドルを追いかけるパートは、なぜか男性アイドル側も彼女に接近してくるのですが、それがどのような意図によるものだったのかもわからず、立ち消えになるという中途半端な脚本です。完成度の低いまま、撮ってしまったという印象の作品でした。

(Photo cited from IMDb)

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「Almost Us」のストーリー

好きな男性アイドル(ケンゾー)に夢中の大学生の女(ジェニン)が主人公です。彼女には、幼馴染のような男(RR)がおり、いつも一緒に過ごしています。RRは、ジェニンに好意を持っているのですが、彼は彼女の眼中にはありません。ジェニンは、法科大学の学生でもあり、母が有名な弁護士であるため、教員たちからも期待されています。しかし、彼女は勉強などまったくせず、ひたすらケンゾーの出演する動画を繰り返し見て、彼の等身大のパネルなどを作って過ごしています。

ある日、RRがケンゾーのファンイベントのチケットを当て、ジェニンにプレゼントします。ジェニンはすっかり舞い上がり、RRを連れて会場に行くのですが、ケンゾーは現れず、イベントは中止となりました。しかし、その後、なぜかケンゾーからジェニンのFBアカウントに直接メッセージが届き、2人は会うことになりました。再び、RRを従え、ジェニンはケンゾーに会いに行きます。今回は、会うことができました。ケンゾーが言うには、ファンとの交流を見せていくことになり、ジェニンが選ばれたとのことです。ジェニンはすっかり舞い上がります。その後、ケンゾーから試写会イベントに招待され、1人で会場に行きますが、またしてもケンゾーは現れません。

その頃、RRは自分の将来に向けて行動を起こしていました。おそらく人道支援の仕事に就きたいと思っているのでしょう。学生団体を通して、スーダンでのボランティアに応募していました。そのため、学生団体の女性リーダーと打ち合わせするようになり、それを見たジェニンの友達は、「このままだと、RRを取られてしまうよ」とジェニンに忠告します。

驚くべきことに、そこから完全にケンゾーは忘れ去られ、ジェニンはRRに執着するようになります。なんだかんだと、スーダン行きに反対し、自分からキスをしたり、RRのボランティア参加を勝手にキャンセルしたりします。

また、ずっとアイドルや恋愛にかまけており、勉強をしていなかったジェニンは、落第してしまいます。すっかりしょげ込んで、いつものようにRRを呼び出そうとするのですが、RRは自分のボランティア参加を勝手に取り下げられたことに、ちょうど気づいたところでした。RRは激怒します。しかし、ジェニンは泣いて許しを請い、自分がRRを愛しているとすがります。ついに、RRは自分のジェニンへの愛も告白しますが、だからこそ、スーダンには行かせて欲しいと語ります。彼にとって、自分は彼女の物語の登場人物でしかなく、自分の物語を生きる必要を、彼は感じていたのです。

(ネタバレ)落第し、恋人を失ったジェニンは、失意のもと実家に帰ります。そして、母から「自分だって何度も失敗して、弁護士になったのだ」と慰められます。やがて、ジェニンは、RRが自分の夢のために、一時的に自分のもとを離れることを許容できるようになります。それを伝えようとするのですが、友達に聞いたところ、すでに空港に向かったと言われます。慌てて追いかけるも追いつくことはかなわず、また泣きじゃくるジェニンの元に、RRがあらわれます。ジェニンは、RRが夢を追いかけることを認めることができるようになったこと、自分は待っていることを伝えます。そして、2人はキスをして抱き合ったところでエンディングです。

おそらくですが、友達はジェニンが行動するように、偽の出発日を伝えたのでしょう。全体的に安直な脚本で、ケンゾーに関しては、大して消化もされずに立ち消えというダメな脚本でした。ひたすら、自分勝手に振り回す、見た目が可愛い女に対して、男はどこまで許すことができるかを試されるような映画体験だったと思います。

「Almost Us」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたDan Villegasさんは、アントワネット・ハダオネ監督の夫です。映画監督というよりは、テレビドラマの監督を務める方が多く、プロデューサーとして作品に関わることの方がもっと多い人です。本作も、人気のかわいい系インフルエンサーを起用すれば、ヒット間違いなし、というプロデューサー的には、鋭い感性を発揮していますが、監督としては、感性が古いと言うか、脚本がダメダメな古いフィリピン映画を体現したような人ですね。過去には通用したようですが、もう期待できないと感じます。

ヒロインを演じたFyang Smithさんは、元々テレビのリアリティ番組出身で、2025年から映画やドラマに出演を始めた若い女優さんです。本作でも、全編をとおして可愛さを見せていました。女優と言うよりもインフルエンサータイプの人だと思います。

「Almost Us」の作品情報

オリジナルタイトル:Almost Us

公開年 2026年

監督 Dan Villegas(Mayohan)(English Only, Please)(Uninvited)(All of You

主なキャスト Fyang Smith

JM Ibarra

Dustin Yu(Love You So Bad

視聴可能メディア Netflix(英語字幕のみ)

「Almost Us」のトレイラー

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