レジェンド女優が演じる復讐劇「Uninvited」

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フィリピン映画で面白いジャンルの1つに、復讐ものがあります。フィリピンは、金があれば弱者を踏みにじれる社会ですから、復讐ものが面白くなる土壌がありますね。しかし、不思議なことに、復讐ものはそんなに多くはありません。やはり、社会は金持ちの味方なので、そんな復讐を煽るような作品は社会規範上良くないのですかね。さて、本作の見どころはヴィルマ・サントスさんというレジェンド女優が、主演を務めていることです。公開時、御年71歳。しかし、50代に見えます。彼女は、バタンガスの州知事でもあるのですが、意外と役者と2足のわらじは可能なんですね。アーノルド・シュワルツェネッガーを思い出しますね。

(Photo cited from IMDb)

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「Uninvited」のストーリー

心配そうに娘の名前を呼ぶ母のシーンから始まります。本作は、中盤まで見ればわかることですが、娘が誘拐されレイプされたのち、恋人と共に殺された母親の復讐物語です。最初のシーンは、娘が金持ちの男の手下に誘拐され、死体が上がるまでのシーンでした。

次のシーンは、主人公が、さっそく復讐の現場となるボスの誕生日パーティに潜入するシーンです。どうやって、偽名でパーティへの招待状を得たのかは描かれることはありませでした。また、パーティの裏側では、ボスの手下の下っ端が命乞いしています。どんなヘマをしたのかわかりませんが、命乞いしていた2人はあっさり殺されました。その後、ボスがこの報告を聞くと、不用意に殺しをしたことに腹を立てたのでしょう。射殺した2人を、ボスが射殺しました。

また、ボスの元には60がらみの男が訪れます。ボスは、彼の来訪を素直に喜び、「我々は敵だと思っていたよ」と語ります。ボスは、ギャンググループのボスで、この男は他のギャンググループのボスなのかなと思いましたが、ボスは単に金持ちの変態で、私設の兵隊をもっていますが、ギャングではなさそうです。そして、この60がらみの男は「Colonel」と呼ばれていたので、警察の偉い人なんじゃないかと思います。この男も呼ばれていない(Uninvited)な感じだったので、何かしらの役割を果たすのかと思いましたが、最後まで何もしませんでした。

普段から犯罪に手を染めているボスのパーティにしては、セキュリティはガバガバで、主人公はパーティ会場を抜け出して、ボスの家族のプライベートな部屋がある一角に入っていきます。そこでは、ボスの娘が、男とセックスしているシーンを目撃します。ボスの娘は、父親を嫌悪しており、パーティで娘の役割を果たすのが苦痛でならないと、男にもらしています。

主人公は、ボスの妻ともお話します。妻は、何らかの慈善組織を運営しているようで、良い人のように見えました。

いよいよ、パーティのハイライト、ボスのスピーチが始まります。主人公は、ボスの軽いスピーチを聞きながら、娘の悲劇を思い出し、怒りで卒倒しそうです。回想シーンでは、同じくボスに殺された遺族を訪問したこと、復讐のために射撃の練習をしたことなどが描かれました。

(ネタバレ)主人公は、パーティをそっと抜け出し、ひとりでフラフラと歩いている手下に目を付けました。こっそり近づき、いきなり背後から刃物で切り付け、殺害しました。しかし、フィリピンではショッピングモールに入るのにも金属探知機を通さなければならないのに、後ろ暗いところのあるボスが、ちゃんとセキュリティチェックをしていないことに驚きます。

手下の男から拳銃を奪い、主人公は次のターゲットを探します。しかし、復讐の計画を練っていた割には、なんてずさんな計画なのでしょうか・・・。

一方で、ボスの方にも動きがあります。というのは、妻は自分の手下のイケメンと不倫していたのです。怒ったボスは、妻とイケメンの手下を殺害してしまいます。また、レイプしたのち、殺害した女たちの持ち物を嬉しそうに眺めます。どうやら、ボスは人格的に未熟なところがあるようです。

さて、主人公ですが、また別の手下の1人に狙いを定めるのですが、これは感づかれてしまい反撃を食らいます。しかし、うまくボスの娘と彼氏を巻き込んで、同士討ちさせることに成功します。主人公は、生き残った娘の殺害しようとします。その際に、ボスの娘と同じくらいの年の娘が殺された無念を語り、ボスのもとで幸せに過ごしている娘を許せないと語ります。すると、ボスの娘は高笑いです。彼女もボスから定期的にレイプされているというのです。動揺した主人公は、ボスの娘を撃つことができませんでした。

そんなとき、ボスがあらわれ、主人公はボスに拳銃を突きつけられてしまいます。もはやこれまでというところで、ボスの娘が、「私が撃つわ」と申し出ます。これにはボスも大喜びです。しかし、娘が撃ったのはボスでした。娘が、主人公に「逃げなさい」と叫びます。主人公は方法の体で、ボスの屋敷から逃げ出します。そしてエンディングです。

なんだか、ずいぶん単純な話でしたね。途中に回想シーンがあるものの、作品の開始5分で潜入したパーティで、復讐を果たすだけのお話です。しかも、復讐ものは緻密な計画を立て、それを実行するところが醍醐味ですが、本作は、都合の良いザルのようなセキュリティのもと、出たとこ勝負の復讐劇でした。もっと面白くできるように思いますが、ずいぶんあっさりした作品になってしまいました。キャストが豪華だったので、それで満足してしまったのでしょう。

「Uninvited」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたDan Villegasさんは、アントワネット・ハダオネ監督の夫で、夫婦で脚本や監督として支えあって作品を作ることがあります。本作は奥さんは関わっていないようですね。最近は、テレビドラマの監督を務めることが多かったので、6年ぶりの映画作品です。

出演者で注目は、なんと言ってもヴィルマ・サントスです。1960年から2000年くらいまで膨大な数の映画やテレビドラマに出演していましたが、1998年に市長に当選したのを皮切りに、現在まで政治家として活躍しており、2000年代になってからは数えるほどしか、女優としては活動していません。時代的に、彼女が出演する映画作品で英語字幕付きのものは少ないので、本作は貴重な映像だと思われます。

「Uninvited」の作品情報

オリジナルタイトル:Uninvited

公開年 2024年

監督 Dan Villegas(Mayohan)(English Only, Please

主なキャスト Vilma Santos

Aga Muhlach(Miracle in Cell No. 7

Nadine Lustre(Ulan)(Nokuturo)(Call Me Mother

視聴可能メディア Netflix(英語字幕のみ)

「Uninvited」のトレイラー

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