
本日(2025年6月13日)、渋谷のユーロスペースで山形ドキュメンタリー道場 in 東京の企画で上映されたフィリピン映画「海での最後の日々(Last Days at Sea)」を見てきました。上映のあとは、本作品を作ったVenice Atienza監督と大塚竜治監督によるトークイベントもありました。一部のトークを録画してきましたので、ここで紹介しますね。トークイベント自体は1時間くらいあったのですが、さすがにずっと録画する度胸はありませんでした。
東京では本日のみの上映でしたが、Alexander Streetというサイトで全編公開されています。見た感じ、公式によるアップロードだと思います。そちらのサイトに登録して見ていないのですが、海外のサイトなので、英語字幕のみだと思われます。
ストーリー
ドキュメンタリー映画なので、明確なストーリーはないのですが、Karihatagというミンダナオ島北部の小さな漁村に住む人々の生活、レイボーイと呼ばれる少年が島を離れる最後の日々を、映画監督とお喋りしながら映し出すというものでした。この村には、美しい景色があり、素朴な生活がありました。
私は、このレイボーイをレディボーイと思って字幕を読んでおり、こんな小さな村でトランスセクシュアルとして生きる少年の物語かと思って前半を見てしまいました。
トークイベント
本作品は、Venice Atienza監督にとっての初の長編映画だそうです。もともとは写真の仕事で、この村を訪れたのですが、その時に大人に対して物怖じせず、非常にオープンな少年、レイボーイと会って、なんとなく映画を撮るというアイデアが生まれたそうです。そして、留学から帰った2年後に自分たちの仲間と村を訪れ4日間で撮影されました。彼女は、いろんなプロジェクトに手を付けては、最後まで仕上げることができなかったのですが、幸いにファンドを得ることができ、この作品を完成させることができたとのことでした。また山形ドキュメンタリー道場で、同じ立場の若い映画制作者と共にもまれた経験についても語ってくれました。
おみやげに監督から直々にポストカードをもらいました。

作品情報
オリジナルタイトル:Pamilya ordinaryo
公開年 2016年
監督 Venice Atienza
視聴可能メディア Alexander Street(多分英語字幕のみ)