交際クラブで出会った女を好きになる男の話「快楽の虜」

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本作は、これまでU-NEXTでレンタル作品だったのが、見放題作品に変わったばかりの作品です。私は毎月入るポイントを使って、なるべく新しく登録されたレンタルのエロ系映画を見るようにしています。登録されて時間が経つと、見放題作品になる可能性がありますからね。本作は、そうして待っていたところ、ポイントを使って見る前に、見放題作品に変わった作品です。

内容は、日本で言うところの交際クラブで紹介された女性に、お客さんが本気で入れあげてしまうという物語です。と言うのも、お客さんはガールフレンドを亡くしたばかりです。自分のガールフレンドに似ている女性を指名して、亡くなった彼女の役割を演じてもらっているうちに、指名している女性のことを本気で好きになってしまいます。また、指名されていた女性も彼の愛に応じるかたちになり、このまま水揚げされれば、何の問題もなかったのですが、交際クラブの仕切りが悪く、大変な惨事が起こってしまいます。オリジナルタイトルの「Doblado」は、「ダブル」という意味で、最後の最後に判明する事実に由来していますが、交際クラブがおかしな仕切りをしていなければ、最後の惨劇には至らなかったんじゃないかと思いました。

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「快楽の虜」のストーリー

恋人を亡くしたばかりの男(ローナン)が、金で買った女(ジャイラ)に恋人の制服を着せてプレイするシーンから始まります。どうやら高級な売春婦のあっせん所を通してあったようで、日本で言うところの交際クラブみたいなところかなと思います。会員になれるのは、政治家やお金持ちだけで、次々新しい若い女を試したいという客もいますが、恋人のような役割を期待しているものもいるようです。お客さんにもランクがあり、ローナンは、交際クラブを運営しているマダムの知り合いからの紹介だったので、高いランクのジャイラを買うことができたと言っていました。その設定はわかったのですが、ジャイラを演じる女優さんが、アフリカ系の血が多く混じった人で、日本人好みでないのが残念です。「彼女のどこが高級なのか?」と思ってしまいます。

ローナンは、ジャイラを元恋人の「ソフィア」という名前で呼び、すっかりぞっこんになります。ローナンは、ソフィアを亡くしたあと長らくふさぎ込んでいたので、これには交際クラブを紹介した友達も喜んでいました。ローナンは上級会員になれるくらいお金持ちの一族で、ジャイラと過ごすために、喜んでお金を使います。また、ジャイラも優しいローナンに徐々に惹かれていき、2人はプライベートでも会う関係になりました。

ローナンは、ジャイラに恋人になって欲しいと頼みます。その為には、交際クラブを辞めなければなりませんが、それではマダムや紹介してくれた友達に義理が果たせないと、ジャイラの時間を全部買うことを提案します。しかし、マダムがこれに大反対です。男は飽きるものだから、ローナンに飽きられたときに困るでしょうと諭します。一理ありますね。また、重要な政治家に指名されたときには、ジャイラに客の元にいくことを強います。どうして辞めることができるのかわかりませんでしたが、友達によれば、マダムの交際クラブは、政治家や富豪など有力者の客がたくさんおり、犯罪組織ともつながっているので、容易に離れられないというのです。うーん、稼げる仕事なので、新しい若い女はいくらでも調達できるでしょうし、そこまで引き留めることがありますかね・・・。結局、交際クラブを辞めることができず、マダムの指示でどうしても会わなければならない客の元には行くことになりました。

(そろそろネタバレ)そんなとき、交際クラブの女が殺されるという事件がありました。殺された女を買った政治家は、自分に容疑が及ばないようにと交際クラブに怒鳴り込んできます。マダムは、その女と交際クラブの関係は警察にはわからないから大丈夫だと伝えます。客は、サイトで女を選ぶと言っていましたが、それは無理があるんじゃないでしょうか。細かい設定は相変わらずザルです。

また、以前、ジャイラにコンドームなしでセックスさせて欲しいと迫り、キャンセルされた男が、ジャイラの同級生の父であったため、ジャイラを脅して、コンドームなしでセックスしました。しかし、その行為を動画にとり、さらに脅してきます。困ったジャイラは、マダムに相談したところ、その男を殺すようにと、拳銃を渡し、自分と3Pするよう指示します。つまり、自分が男の気を引くので、その隙に殺せというのです。なんだかフィリピン映画になってきましたね。

(ネタバレ)ところが、その男を性接待しているうちに、ジャイラは酔いつぶれてしまいます。そして起きた時には、男の死体が転がっていました。これはマダムに嵌められた、と慌てて逃げ出すのですが、防犯カメラに自分の姿が写っており、指名手配されてしまいます。

困ったジャイラは、ローナンに助けを求めます。実は、ローナンは、自分と恋人になると言ったにもかかわらず、他にも客を取るジャイラに絶望していて、しばらくジャイラから距離を取っていたのです。しかし、ローナンはジャイラの元にかけつけてくれました。ところが、ローナンの様子がどこか変です。ローナンは、暴力的にジャイラを連れて逃げようとしながら、自分はローナンではなく、もう1つの人格であると語ります。そして、マダムの死体を見せます。ローナンのもう1つの人格は、ジャイラを独占するために、ジャイラを買った政治家を殺そうとして、現場におしかけましたが、すぐに事後で、関係ない交際クラブの別の女を殺したこと、マダムらの3Pの現場に押し入って2人を殺したことを告白します。そんなローナンの別人格ですが、むしろジャイラに殺して欲しそうです。ジャイラはマダムにもらった拳銃を構え、引き金を引こうとするのですが、その時に別の方向から銃声が聞こえます。それはマダムの夫でした。妻を殺された夫が復讐を遂げたのでした。すぐに警察がかけつけ、マダムの夫は連行されます。現場に取り残されたジャイラは、警察官に肩を抱えられてその場を離れます。そしてエンディングです。

うーん。いろいろ腑に落ちない作品でした。金持ち向けの交際クラブだと、利用者が社会的地位が高いのでバラされるリスクがあると思うのですが、なぜ裸をバラまくぞという程度の脅しをするのか? それに対してなぜマダムが殺そうと言う浅はかな手段を取るのか? この人が権力者の後ろ盾があるんですよね・・。また、自分の名前でホテルをとって、そこで客を殺すというのはバカすぎです。しかも、自分が派遣した女の子が殺されて警察にマークされていると思っているところだというのに・・・。また、致命的なのはローナンが二重人格という設定ならば、多少伏線を貼っておかないと、最後に何を言っているんだとしか思いません。時系列もあっていません。ローナンは、マダムによってジャミラが政治家のもとに無理やり行かされたことを、ジャミラからの告白で聞いており、そこで理解を示しています。その後、自分でマダムに電話して専属にして欲しいことを頼むのを断られています。なのに、最初に女が殺されたのは、その前です。元恋人もローナンが殺したことも仄めかされましたが、それならジャミラが狙われるべきで、なぜマダムや関係ない女が殺されるのか。最後にあらわれたマダムの夫もどうやって、その場にたどり着いたのかわかりません。最後に無理やりストーリーを展開して、ずっこけた作品でした。

「快楽の虜」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたGB Sampedroさんは、ここ数年エロだけを撮っている監督さんです。VIVA Filmsの作品は、日本では日本語字幕を付けた正式輸出バージョンしか見ることができないので、そのチョイスに入らないと見ることができません。もう1作は見て判断したいですね。

本作のヒロインを務めたのは、Denise Estebanさん。アフリカ系の血が入っているのでしょう。正直、日本人の好みのタイプではありません。西洋では一定の需要があるのでしょう。他にも、マダムがややたれ気味の胸をさらして頑張っていたり、交際クラブで働いている他の女の子の見せ場もあります。日本人的には、他の女の子の方を主役で撮って欲しかったと思うのではないでしょうか。

「快楽の虜」の作品情報

オリジナルタイトル:Doblado

公開年 2022年

監督 GB Sampedro

主なキャスト Denise Esteban(淫らな貝 愛欲のローテーション)(ストリッパー 快楽のめざめ

Josef Elizalde

視聴可能メディア U-NEXT(日本語字幕)(見放題)

「快楽の虜」のトレイラー

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