とにかくサメが出てこないジョーズの後に制作されたパクリ映画「ジュラシック・ジョーズ」

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本作はFilmarksというサイトで、フィリピン・アメリカ合作映画となっていたので見ましたが、フィリピン要素は全くない映画でした。撮影されたのがフィリピンのバタンガスというだけで、映画の舞台はハワイということになっており、白人とハワイアン人に見えるひとたち(モブ)と日本人役(もちろん日本人ではない)が出てくるだけです。ジョーズのヒットにあやかろうと、その4年後に制作された作品ですが、そもそもアメリカ映画をフィリピンで撮ろうというケチ臭い映画ですから、肝心のサメもほとんど姿をあらわさず、最後までちらっと体の一部がうつるだけで終わります。食われるシーンもなく、海が赤く染まると殺されたことを意味します。ずっと能天気な雰囲気で進行し、サメに賞金がかけられたのち、おバカな人たちがサメを退治するために、それぞれの武器を持って海に漕ぎ出し、最後はびっくりするような方法でサメを退治するというトンデモ映画でした。DVDで見ましたが、驚くべきことに日本語吹き替えがついておりました。なぜ、こんなZ級映画に吹き替えを付けたのでしょう・・・。

(Photo cited from Rotten Tomatoes)

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「ジュラシック・ジョーズ」のストーリー

最初のシーンは男と女がボートに乗っているシーンから始まります。女がタンクをつけて海中に潜りますが、戻ってくることはありませんでした。後のシーンで、男は教授と呼ばれ、研究で海中を調べていたことがわかりました。その後は、ほとんどビーチサイドのリゾートホテルが舞台になります。ごく序盤に、観光客が海で魚の内臓みたいなものがからまり、ホテルに苦情を入れますが、ホテルの支配人は嫌がらせだと考え、激怒するだけです。教授が、助手が帰ってこないと報告するも、溺れて死んだとみなされます。次は、海辺でモデルを撮影していたときに、海から撮影していたカメラマンが急に消えました。しかし、足が付くような深さの海に、そんな巨大なサメが来れますかね・・・。

そうした、人がいなくなる事件がちょこちょこ起こるのですが、ホテルのオーナーが情報を握りつぶし、ビーチではだらしなく陽気なシーンがずっと続きます。みんなで豚の丸焼きを作ったり、別のグラビア撮影で、お色気シーンがあったりとそんな感じで過ぎていきます。90分の映画ですが、ようやく物語が動いたのはラスト15分です。ついに、大きなサメの存在に、宿泊客が気づき、みんながパニックになって逃げまどいます。しかし、そのシーンで海の中にいたものはほぼおらず、逃げまどうシーンはすべて陸上です。せめて、このシーンは宿泊客を海の中から大慌てで逃げるシーンを撮れなかったのですかね?そのうち1人が海に引きずりこまれるなど、恐怖シーンもつくるなりして。

(ネタバレあり)普通のサメ映画ならば、ここから恐怖シーンになるはずですが、本作は違いました。なんと、宿泊客の減少に困ったホテルのオーナーが、サメ(オーナーはサメとは認めず、大きな魚と言う)に懸賞金1000ドルをかけます。すると、宿泊客は武器を買い、武器を買う十分なお金のないものは手製の槍をもち、日本人観光客はふんどし姿で日本刀を持ち、1時間9ドルで貸し出されるボートに乗って、海に漕ぎだすのです。ある老夫婦などは、夫がボウガンを持って、妻にボートを漕がせるのですが、「私はボートの漕ぎ方をしらないわ」みたいな会話をするほどで、何の緊張感もありません。はっきり被害者の数はわからないのですが、海に血がにじんだことが1回ありました。

また、最初のシーンで出てきた教授がサメにやられたらしく、辛うじて宿泊者たちのボートの1つによじ登ります。外傷は何もないのですが、その後動かなくなり、ボートに乗っていた人が「内臓をやられたようだ」「彼は死んだわ」などと言ってお亡くなりのシーンとなります。なぜ、サメに襲われて内臓破裂? なぜ外から見ただけでそれがわかる? せめて、ここはもっと残虐なシーンを入れるべきでは?と思いますが、予算をかけない主義のようです。教授は死ぬ前に「怪物の餌になるのはごめんだ。岸まで運んでくれ」というのですが、ボートにいた男のとった手段は驚くべきものでした。サンゴを破壊するためのプラスチック爆弾を教授のウエットスーツの中にいれ、教授の身体を餌にしてトローリングし、食わせたところを爆破するというものでした。少しのトラブルがありましたが、無事に教授の身体ごと爆破して、ハッピーエンドです。70年代のアメリカの倫理観というのはトンデモないですね。

「ジュラシック・ジョーズ」の作品情報

オリジナルタイトル:Up from the Depths

公開年 1979年

監督 Charles B. Griffith

主なキャスト Sam Bottoms

Susanne Reed

Virgil Frye

視聴可能メディア TSUTAYA DISCAS(日本語字幕、日本語吹き替え!

「ジュラシック・ジョーズ」のトレイラー

トレイラーは恐怖映画のように作っていますが、実際はのんびりしたおバカ映画です。

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