ついに配信サイトに登場!「フィリピンパブ嬢の社会学」

スポンサーリンク

本はずいぶん昔に読んでいたのですが、映画は見損ねてしまっていて、ようやく配信で見ることができました。まだ見放題プランに入っておらず、レンタル料金が別途かかりますが、見放題になるには、まだ2年から3年は待たなければならないと思うので、興味ある方は待たずに見ると良いのではないかと思います。私自身も、フィリピンパブに行っていたのは、名古屋に住んでいた時代ですので、栄4丁目やその他の街角の景色を懐かしく感じて、非常に楽しむことができました。ストーリーとしては、ご存じの方が多いと思いますが、修士論文の研究テーマにフィリピンパブを選択した男が、そこで出会ったホステスさんを好きになり、ヤクザと話し合ったりなどして、最終的に一緒になるというお話です。フィリピン女性と日本人男性の結婚物語は、農家に住む中高年男性や、排他的な農村コミュニティー問題が描かれることが多いですが、本作は非常に現代的で、どちらかと言えば弱者男性の若者による都市型の恋愛物語です。当然、実話ですが、ヤクザ絡みの部分は、かなりマイルドになっているようです。

(Photo cited from 映画.com)

スポンサーリンク

「フィリピンパブ嬢の社会学」のストーリー

春日井駅にフィリピン女性が到着するシーンから始まります。なぜ、春日井と思いましたが、中央線沿いは千種駅まで一本ですし、春日井は家賃も安いので、そういう人も多いのでしょうね。私の知っている限りでは、名古屋市内に住んでいる人ばかりでしたが。

それから1年後、主人公男性(翔太)が登場します。彼は、中部大学の国際関係学部の修士学生です。中部大学に国際関係学部なんてあったかな?と思いましたが、彼の雰囲気から日本福祉大学っぽいですが、撮影の関係で春日井でまとめたかったのでしょう。彼は、修士論文のテーマに、フィリピンパブ嬢を選びます。教授からは、おもしろいと褒められました。

さっそく、フィリピンパブに行ってみて、若い女性(ミカ)を指名しました。翔太は「この店はあまり若い女性がいないんですね」などと失礼なことを言ってしまいます。「名古屋は、偽装結婚で来ている人が多いから、これでも若い女性が多いんですよ。東京なんておばさんばかりですよ」と、彼に教えてあげたかったです。余談ですが、ママの演じている人のタガログ語が気になりました。エンドロールで知りましたが、彼女はイタリア系なんですね。なぜ、フィリピン人役を演じているのでしょうか?

それから、店の女の子の様子、常連のお客さん、ペナルティの仕組みなどが描かれます。夏祭りイベントがあり、ミカはチケットが売れないからでしょう、翔太に1000円で良いから来てと言って、あとの料金は自腹を切ります。そういうことは、よく言われますが、本当に1000円だけ払うなよと思いながら見ました。しかも、その帰り際に、翔太はお金がないから外でデートしようと誘います。「同伴?」と聞かれますが、同伴の意味もわかりません。「おいおい、同伴にしてあげろよ」と、私のようなおじさんは思ってしまい、見ていられません。若ければ、こんなことも許されてしまうのですね。

しかし、なんと、デートすることとなり、その日の別れ際に、ミカは自分が偽装結婚で来日していることを告白しました。偽装結婚には、当然ヤクザがからんでします。これは、不思議な感覚ですが、お店でも、彼女らは普通に「自分たちが偽装結婚だよ」と言いますよね。私調べですが、偽装結婚が圧倒的に多いのは名古屋で、九州地方は、まだタレントビザで来ている人が多いイメージ。関東は、離婚後の永住者が多いイメージです。関西はわかりません。

その後、翔太は警察署にいって、フィリピン人の偽装結婚について質問しにいきました。所長さんに、実態を教えてもらい、くれぐれもパブに行って調査するようなことはしないようにと釘を刺されました。もう行ってますけどね。

この後の翔太の行動は、びっくりすることの連続です。まず、翔太はミカに、バックにヤクザがいるなんて危ないから、警察に相談に行こうと言います。当然、ミカは怒ります。「私は弱い人間ではない、ちゃんと契約を理解して、ここで働いている、お店の人たちも契約を守ってくれている」と反発します。また、驚くことに、ミカの方から翔太に付き合って欲しいと告白し、2人は付き合うこととなりました。偽装結婚とは言え、ミカは人妻なので不倫ですし、バックにヤクザもいるというのに、何という軽はずみでしょうか? そもそも、3年の契約(この時点で残り1年半程度)を終えればフリーになれるのに、なぜ待とうとしないのか不思議です。

その後、ミカには大学でゲストスピーカーとして喋ってもらったり、自宅でホラー映画を見たりと2人の関係は深まっていき、ついにお泊りして、身体の関係に発展します。しかし、その翌日、店のマネージャーでヤクザ関係の女が見回りで、家にやってきました。翔太のことはバレてしまいましたが、今回だけだと言われ、見逃してもらえました。しかし、日本の男がピンチのシーンはドキドキしますね。普段、フィリピン映画で、フィリピン男がもっと危ない目にあっていますが、やはり感情移入が違うのでしょう。日本男のちょっとしたピンチの方がドキドキします。

ミカはフィリピンへの一時帰国ができることとなりました。ミカは、翔太に一緒にいこうと誘います。翔太はお金がないとグズグズ言いますが、結局、一緒にフィリピンに行くこととなりました。帰国する話を常連のお客さんに言ったら、そのおじさんがお金をくれたので、翔太は、そのお金で行ったのかもしれません。フィリピンで、家族がミカにお金をせびるのをみて、翔太は若干困惑しました。しかし、両親は翔太に対して好意的で、「今は無職でも、いずれ働けばいい」と2人を応援します。

日本に帰国した際、翔太の実家にもよりましたが、母親は大反対でした。父は「まだ結婚すると言っているわけじゃないんだから」と母をなだめますが、翔太は「今は偽装結婚しているから、まだ結婚できない」と、母親が卒倒しそうなことを言います。そんなこと言わなくてもいいのにね。母は泣きます。

(ネタバレ)その後、どういうわけか、ヤクザがミカに離婚届するよう指示します。まだ半年契約が残っていると主張するミカですが、これは初めから決まっていたことだと言われます。「それはラッキーじゃないか、すぐに自分が結婚すればいいじゃないか」と思いましたが、翔太は「それはおかしい、契約なんだから」と主張し、やくざと交渉することになってしまいます。ちょっとは怖い思いをしましたが、むしろ、ヤクザも2人にさっさと結婚することを促すことになり、2人は無事に結ばれることとなりました。ヤクザとしては、偽装結婚させる男を、他のフィリピン人女性に使って、もう1人を入国させた方が得と考えたのではないでしょうか。ミカは、翔太と結婚すれば、ビザの心配をせずに働けますからね。

結局、ヤクザの一味は、出入国管理局のガサ入れで摘発され、店は閉店となってしまいました。翔太は、ミカへの婚約指輪を10回の分割で購入します。「今後どうなるんだろう」と不安を口走る翔太に対して、「大丈夫、なんとかなるよ」とミカが明るく答えて、エンディングです。

とにかく、ひたすら翔太に甲斐性がなく、ハラハラさせられる作品でした。とは言え、自分が同じ年齢の頃のことを考えると、そんなものかなとも思いました。

「フィリピンパブ嬢の社会学」の監督、出演者情報

日本人スタッフ、キャストの話をここでしてもしょうがないので、フィリピン人の出演者に注目すると、ミカを演じた一宮レイゼルさんは、本作がデビュー作で、その後は小さな役で、フィリピン映画にも出演しているようです。フィリピン生まれで、12歳で来日したそうです。おそらくですが、母親が日本人と再婚したため一宮を名乗っているのだと思われます。今後の彼女の活躍にも期待しましょう。

「フィリピンパブ嬢の社会学」の作品情報

オリジナルタイトル:フィリピンパブ嬢の社会学

公開年 2024年

監督 白羽弥仁

主なキャスト 前田航基

一宮レイゼル

浦浜アリサ

視聴可能メディア U-NEXT(日本語)(レンタル)

「フィリピンパブ嬢の社会学」のトレイラー

タイトルとURLをコピーしました