おデブ男女による恋愛物語「Ang taba ko kasi」

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太った女性が、一念発起してダイエットを始めるところから始まるので、ダイエットコメディかと思いましたが、後半はラブロマンスに変わっていきます。しかし、何かあるたびに「自分が太っているから受け入れられない」という思考に陥ってしまい、ポジティブな関係を維持することができません。そのため、現実逃避して、おデブ同士で慰めあうこともしばしばです。まとめると、おデブの男女が、恋愛を通して、自分を肯定的に受け入れる過程を、優しい目線で描いた作品でした。そんなにひどい目に遭わないうえに、最後はハッピーエンドですので、おデブな人には、安心しておすすめできる作品です。オリジナルタイトルの「Ang taba ko kasi」は、「私は太っているから」という意味です。

(Photo cited from IMDb)

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「Ang taba ko kasi」のストーリー

太った女(オルガ)が家庭で文句を言っているシーンから始まります。「家族と同じものを食べているのに、自分だけが太る。不公平だ」と不貞腐れます。弟には、豚と呼ばれており、ついにダイエットを決意しました。オルガは太っているので、年齢不詳ですが、大学生のようです。彼女の指導教官が、自分もぽっちゃりしているのですが、自分がやせた経験を得意げに語ります。それによれば、ジョギングを中心にしなさいとのことでした。

さっそく、オルガはジョギングを始め、スイミングスクールにも申し込みました。そして、スイミングスクールで、イケメンコーチに出会いました。また、毎日のジョギングで、同じく太った男(ベンジ)とも仲良くなります。

オルガは、コーチと付き合うことを夢見て、熱心に運動と食事制限に励みますが、ベンジは好きなように食べる主義です。2人は、「コーチに愛されない自分が嫌いなのか、それとも愛されない自分の脂肪が嫌いなのか」という口論もありましたが、特に関係が悪くなるほどではありませんでした。

オルガのコーチに対する気持ちは、どんどん盛り上がってしまい、レッスン中にいきなりキスをしてしまいました。驚くコーチに対して、オルガは「私にチャンスがあるか教えて欲しい」と迫ります。コーチは、言葉を濁し「まだ3日目だし、わからない」と答えます。すると、オルガは「自分が太っているから嫌いなのか?」と怒ります。

翌日から、オルガノモチベーションが完全に切れてしまい、アイスクリームをほおばる生活に戻ってしまいます。もうちょっとダイエットを頑張るシーンがあっても良かったんじゃないですかね? これでは文字通り三日坊主です。

その後、オルガはベンジと急速に仲良くなり、2人は一緒にご飯を食べにいき、ダラダラと過ごすようになります。そこでわかったのは、ベンジがダイエットを始めたのは、カナダに行った元彼女が戻って来るので、こんな太った姿を見せられないと考えたためでした。しかし、ベンジはほとんど諦めていて、こんな自分を見せるのが恥ずかしいと感じており、そのストレスから食べてしまうという悪循環に陥っています。

(ネタバレ)やがて、2人は心地よく過ごせるので、付き合おうかという感じになってきます。それでも、裸を見せることを恥ずかしがる2人ですが、結局、2人は身体の関係となりました。これでハッピーエンドと思ったところで、ベンジの彼女が戻ってきました。ベンジは、ありのままの自分の巨体をさらします。元彼女は、ベンジを見て驚きましたが、なんと、太ったベンジを受け入れました。すると、元彼女とヨリを戻すことに傾き、ベンジはオルガにいきさつを語ります。「結局、細い女が好きなんでしょう」と怒るオルガですが、愛情というより友情のような関係だったので、そこまで険悪なことにはならず、「彼女が去ったら、私がいるよ」と言ってお別れしました。

この点が女心のわからないところですが、オルガはすぐに水泳のコーチに連絡し、レッスンを再開したいと言います。コーチは、再開するなら他のコーチにして欲しいと、やんわり断ります。それでも、オルガは、個人的に会うことを求め、2人はプールで会うことになりました。そこで、まさかのコーチから、オルガへの愛の言葉が語られ、ハッピーエンドとなりました。

おデブの2人に都合良すぎるラストとは思いましたが、2人をくっつけても、フラれるエンディングでも後味が悪いですから、おデブを扱うならば、このエンディングしかないかもしれませんね。ストーリーやテーマは非常に単純明快で、見やすい作品だと思います。

「Ang taba ko kasi」の監督、出演者情報

本作品の監督を務めたJason Paul Laxamanaさんは、フィリピンらしい映画を撮る人と言えば良いのでしょうか? 日本人が撮るタイプの映画とは全然違うタイプの映画を撮る、いかにもフィリピン映画人という感じの人です。本作も日本人が撮りそうもない作品でしたね。主役のオルガを演じたCai Cortezさんは、多くの作品で、巨体を活かして脇役として出演している女優さんです。本作は10年前の作品で、まだ若いですが、近年の作品では、さらに身体が大きくなっています。むしろ、本作の彼女が細く見えるほどです。ベンジを演じたRyan Yllanaさんは、彼女ほどは出演していません。太った女性の方が映画的には需要が多いのでしょう。

「Ang taba ko kasi」の作品情報

オリジナルタイトル:Ang taba ko kasi

公開年 2016年

監督 Jason Paul Laxamana(セックスの才能)(Hold me close)(Mercury Is Mine)(Sosyal Climber

主なキャスト Cai Cortez

Ryan Yllana

視聴可能メディア Bili Bili(英語字幕)

「Ang taba ko kasi」のトレイラー

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