ニセ夫婦はじめました「Bride for Rent」

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恋愛映画は、私の好きなジャンルではないのですが、それでもフィリピン映画を代表する恋愛映画というのがあり、歴代トップ10の恋愛映画には必ず入ってくると思われるのが本作です。ちなみに表題の日本語部分が、日本語タイトルです。どうやらかつてはNetflixで日本語字幕付きで収録されていたようです。昔は、Neflixで日本語字幕付きのフィリピン映画が今よりもはるかに多かったようです。その頃に、このブログがあれば良かったのにと思います。さて、本作の内容ですが、表題のように偽夫婦を演じる物語です。男女ともに、お金のために偽夫婦を演じる理由があるのですが、物語はもう1つフェイクによって、さらに複雑になり、最後はフィリピン映画の真骨頂である、ラブロマンスを完成させます。シナリオが良くできた作品で、主人公女性を演じた女優の可愛さも際立つ、歴史的な作品です。

(Photo cited from IMDb)

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「Bride for Rent」のストーリー

主人公女性(ロッキー)は、裕福でない大家族を支える女性です。とは言え、仕事は売れない女優で、どうやって家族を支えていたのかわかりませんが、家賃の支払いが滞り、ついに家族ともども家を追い出されそうになります。また、裕福な男(ロッコ)は、父と確執があり、仕事上でライバル関係にありますが、肝心の資金をギャンブルで失ってしまいました。しかし、大女優である祖母から25歳になったら信託基金として大金を受け取ることになっていたので余裕ぶっていました。ところが、受け取りにいったところ、条件に「結婚していること」がついていることを初めて知りました。

この資金がなければ、事業が立ちいかなくなると困ったロッコは、かつて付き合った女性を訪れ、次々とプロポーズするのですが、いずれも、すげなく断られてしまいます。というのも、ロッコは女性をリスペクトして付き合ってこなかったのです。そもそも、別れた女に、お金のためにプロポーズするマインドがダメダメです。そんなころ、ロッキーも家族のために、女優のオーディションを受けまくっていました。しかし、やりすぎの性格が災いし、役を勝ち取ることができません。

どうしようもなくなったロッコは、本当に結婚することを諦め、結婚したふりをしてくれる女優を雇うことにしました。そして、ロッコが花嫁役に選ばれました。ロッコは、さっそくロッキーを連れて、祖母を訪れ、ロッコを「自分の妻だ」と紹介します。結婚式はどうしたのかと問われると「今はやりの行政婚」だと言い逃れますが、祖母は「私はあなたたちの伝統的な結婚式がみたいわ」と、結婚式をすることが条件に付されてしまいます。簡単に大金を手にできると思っていたロッコは、うまくいかず、ロッキーに八つ当たりします。2人は喧嘩別れになり、ロッキーは自宅に戻るのですが、彼女はロッコの祖母に尾行されていました。祖母は、ロッコの企みなどすっかりお見通しで、ロッキーに、このまま結婚しているフリを続けて欲しいと、3倍の報酬を提案します。祖母は、ロッコの女に対する態度を問題視しており、彼が幸福な人生を歩めるように、この機会を利用して教育しようと考えたのです。

2人の結婚式が終わり、ロッコはお金を受け取りに行ったところ、総額1000万ペソのうち、10分の1ずつが10週に分割して、毎週支払われることになっていることを知ります。つまり、偽夫婦を10週も演じ続けなければならないのです。すっかり腹を立てたロッコは、ロッキーを無下に扱うのですが、抜き打ちで訪れる祖母に、すっかり調子を崩されてしまいます。

(ネタバレ)何だかんだと、2人は一緒に生活するうちに、お互いの家族のこと、家族への愛を知るようになり、少しずつ惹かれあうようになります。特に、ロッコはロッキーを愛するようになり、「今の偽の結婚をやめて、自分と本当に結婚して欲しい」とプロポーズします。ロッキーもロッコを愛するようになっていたのですが、祖母の依頼で、自分がロッコを騙していることが重荷になってしまい、はっきりとプロポーズを受けることができません。先走ったロッコは、自分の家族の前で、この結婚は偽物だったと謝罪し、そのうえで、家族の前でロッキーにプロポーズします。この状況では、ロッキーと祖母も真実を伝えるしかありません。混乱のまま、その場は解散となり、ロッキーは自分の家に帰ることとなりました。

しかし、2人は自分の気持ちをより深く知るようになり、ロッコはロッキーに再びプロポーズ。そして彼女は、それを受けます。2人の結婚式のシーンでエンディングです。今度の結婚式では、両家の家族たちは、本当の笑顔を浮かべています。

上では述べませんでしたが、ロッコと父の確執から和解、ロッキーと家族の問題も描かれ、物語は単なるベタベタのラブストーリー以上の作品となっています。脚本が良くできた作品でした。フィリピンらしい恋愛映画で、お勧めのフィリピン恋愛映画を10本選ぶなら、必ず入る作品です。

「Bride for Rent」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたMae Cruz-Alviarさんは、フィリピンでは2番目のヒットメーカーの監督さんと言えるでしょう。やっぱり上手いですね。主役の男女を演じたのは、いずれも中国系フィリピン人。本作が公開されたころには、2人はプライベートでもカップルだったそうです。祖母を演じたPilita Corralesさんは、エディット・ピアフのような異常な存在感を示していましたが、やはり元々歌手だったようです。普通の女優には出せない雰囲気ですね。

「Bride for Rent」の作品情報

オリジナルタイトル Bride for Rent

公開年 2014年

監督 Mae Cruz-Alviar(Love or Money)(Unbreakable)(Rewind)(Love You So Bad)(Can’t Help Falling in Love

主なキャスト Kim Chiu(My Love Will Make You Disappear)(Etiquette for Mistresses)(The Ghost Bride

Xian Lim(それぞれの記憶)(霊媒は恋の始まり

Pilita Corrales

視聴可能メディア Youtube(英語字幕)

「Bride for Rent」のトレイラー

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