私はホラーは基本的に見ない人なのです、怖いから。さすがに、「リング」くらいは見たことがありますが、正直なところ苦手ですね。子供の時に見た「オーメン」が怖すぎて、ホラーはすっかりダメになってしまいました。もう20年以上ホラーは見てなかったのですが、フィリピン映画においてホラーが大きなジャンルなので、頑張ってみました。フィリピン人は、なぜかホラーが好きで、毎年何本もホラー映画が作られています。また、日本のホラーの輸入も盛んで、普通の日本人よりも日本のホラーに詳しいと思います。おそらく、今のフィリピンの地方には迷信が色濃く残っているので、超常的な存在を信じる土壌があるからじゃないかと思います。
ストーリー
ストーリーは、正直よくわからないのですが、第二次世界大戦中のフィリピン。一家は父親を待ち続けています。父親は、日本兵が隠した金塊を隠し持っていると、村人に思われており、村人がひっきりなしに一家を訪れ、金塊と父親の居場所を問いただします。そうこうしているうちに、母親が体調を崩します。なんとなく、一家に暗い雰囲気が立ち込めます。そこに、「妖精」と呼ばれる小林幸子の仮装みたいな金ぴかの蝉の化け物があらわれ、少女に願い事を訪ねます。彼女は「おかあさんが元気になること」を望むのですが、母親はどんどん調子が悪化し、ついにグールみたいになってしまいます。その後は、母親が人を食べたり、近隣の人が金塊目当てに人を殺したりと、どんどん状況が悪化していくことになります。
本作は何と言っても、謎の「妖精」と呼ばれる存在のキテレツな存在です。なぜ、そんな金ぴかなのか?蝉のモチーフは何なのかまったくわかりません。この奇妙な存在の姿は、下に貼ったトレイラー映像にもばっちり映っているので、ぜひ確認してみてください。体から蝉を生み出したり、鳥を食べたりします。また、グール化した母親も背中から蝉が生えたり、口から鳥を生み出したりしていたので、この蝉の妖精とグールは仲間かなにかなんでしょうが、よくわかりません。この蝉の妖精は、少女に付きまとって願い事を聞いて、何がしたかったのかもよくわからないですね。弟もいつの間にか死んでいましたが、いったい何だったのでしょうか?とにかく、意味がわからないのですが、気持ち悪いシーンがずっと続く映画でした。自分には映画館で絶対見れない映画です。
不思議と世界的に人気があるようで、Amazon Prime Videoでは、字幕を20か国語くらい選ぶことができます。ホラー適性のある人は、トライして欲しいですね。どういう感じるのか知りたいです。
作品情報
オリジナルタイトル:In My Mother’s Skin
公開年 2023年
監督 Kenneth Dagatan
主なキャスト Beauty Gonzalez
Felicity Kyle Napuli
視聴可能メディア Amazon Prime Video(見放題)(日本語字幕あり)