ファンが芸能人の家に侵入するなど暴走、物語は意外な方向へ「Fan Girl」

スポンサーリンク

なかなか攻めた映画でした。ある芸能人のことが好きすぎる女子高生が、その家に忍び込み、なんだかんだと彼の深いところを知ることとなり、おっせかいにも介入しようとするなどして、人間的に成長するという物語です。日本ならば、芸能人が押し掛けてきたファンに、無防備に自分のことをプライベートを見せたり、本音をさらけ出すことはないでしょうが、人との距離が近いフィリピンならば、こういうことが起こる可能性もなくはないですね。とは言え、予想以上に女子高生に深入りをさせており、この映画はフィリピン的には大丈夫なの?と心配させられました。

(Cited from the poster of Metro Manila Festival 2020)

スポンサーリンク

「Fan Girl」のストーリー

主人公のジェーンは、芸能人のパウロが大好き過ぎる女子高生です。ある日、近くのショッピングモールに、パウロと、ドラマの共演者がやってくるというイベントがあり、学校帰りに見に行きました。パウロと、この共演者は、付き合っているということになっています。会場はすごい熱気で、2人が何を言っても「キャー」という黄色い歓声があがります。フィリピンのファン文化も、日本と似ていますね。イベントも終わり、ファンたちは手口の方に移動しますが、何とかパウロとの距離を詰めたいジェーンは、写真をもっと近くで撮りたいと、パウロが出てきそうな場所の後ろの回り込み、近くにとまっていたピックアップトラックの荷台に潜り込みます。すると、そのトラックは、パウロのものだったらしく、そのままパウロが乗り込み発進してしまいます。芸能人の車が、車道に普通に止めてあるというのは、さすがに緩すぎです。これはフィリピンでもないでしょう。

途中で、車を寄せパウロが立ちションする姿を写真に撮ったりと、ジェーンはひとりで大盛り上がりでした。そのまま荷台に隠れていると、パウロの家にまで辿り着いてしまいます。ファンというのは恐ろしいものですね、ジェーンは柵を乗り越え、パウロの家に潜入してしまいます。普段の彼の紳士的なふるまいとは違い、背中にはヘビと女の悪趣味なタトゥーが入っています。ジェーンは、思わず声をかけてしまいました。不法侵入しているのに、自分から声をかけるという図太さに驚きます。怒ったパウロに対して逃げるジェーンですが、捕まってしまいます。そこで、自分がいかにパウロのファンであり、何でも知っているかを早口でまくし立てたところ、さすがにパウロもウケてしまい、「まあ、今日は遅いから、うちに泊まっていけ」ということになりました。

「お前はベッドの部屋で寝ろ」と言われ、ソファーで寝るパウロですが、ウトウトしたところで、ジェーンは近寄り一緒に自撮りします。さすがに気づかれて激怒されますが、なんやかんやで許されて、結局は一緒に自撮りします。さすがに、キスしようとするとまた怒られました。異常に行動的なファンですね。その後部屋に戻って寝ることになりますが、なかなか寝付けず、パウロのいる部屋を覗きにいったところ、女性とセックスしているシーンを目撃しました。側には子供もいました。

(そろそろネタバレ注意)翌朝、ジェーンは、パウロに車で送ってもらいますが、その道中、ずっとパウロはイライラしています。結局、昨夜見たシーンの話になり、パウロは自分の子供と一緒に住めないこと、ジェーンは実の父が去り、母の恋人と一緒に住んでいるが、嫌な思いをしていることなどを語り合います。また、昨夜はありませんでしたが、結局2人は身体の関係を持つことにもなります。一緒にたばこも吸いますし、酒も勧めます。映画的に大丈夫なのでしょうか? フィリピンでも未成年とのセックスは犯罪で、逮捕案件です。

(ネタバレ)その後、パウロの(たぶん、しかし入籍はしてなさそうです)妻と子供に会うことになります。妻に暴力的に接するパウロに対して、ジェーンは思わず介入します。また、パウロは自分の子供を妻から誘拐するに至り、なぜかジェーンはそれを助けるはめに。しかし、さすがに、それはおかしいと、子供を抱いて車から飛び出します。パウロはいちど車を止めましたが、そのまま走り去っていきました。何だかんだ言って、パウロのサイン入りポスターを持って帰るジェーンが可愛らしいですが、家に帰ったジェーンを待ち受けていたのは、母の恋人でした。こいつは、本当にしょうもない奴で、母を振り回し、ジェーンにも酷い言葉を投げかけます。タバコを買いに行かされたジェーンですが、その後警察に通報。警察のサイレンが聞こえてきたところで、エンディングでした。

ラストの意味は確信が持てませんが、母の恋人を通報したということでしょう。ちょうど車から飛び降りたこともあり、血だらけですし、子供にタバコを買いに行かせるものダメっぽいです。タバコ屋のおばちゃんがそう言っていました。結局は売っていますが・・・。日本ではありえない展開の物語ですが、男なんてもんは芸能人でも、母の恋人でも同じようなもので、ロクでもないなと、主人公が理解すると言う物語だったと思います。

「Fan Girl」の監督、出演者情報

監督のAntoinette Jadaoneさんは、最近売り出し中の女性監督です。しかし、アントワネットとはすごい名前ですね。本作も2020年の東京国際映画祭に出展した映画のようですし、最新作の「Sunshine」は、2025年の大阪アジアン映画祭の出展作品です。今後、注目を浴びそうな監督さんですね。ぶっとんだ高校生を演じたCharlie Dizonは、作品公開時に24歳。彼女の旦那さんが、有名なCarlo Aquinoさんです。本ブログでも何度も彼の作品を取り上げています。

本作で人気芸能人でダメ男のパウロを演じたのは、Paulo Avelinoさん。なんと本名での参加です。おそらく、彼の私生活もダメダメで、それが知られているから、本名での出演なのでしょうか? 息子さんはいるようですが、奥さんと離婚したか、息子と離れて住んでいるなどという情報はわかりませんでした。

「Fan Girl」の作品情報

オリジナルタイトル:Fun Girl

公開年 2020年

監督 Antoinette Jadaone(Alone/Together)(リリア・カンタペイ、神出鬼没)(愛して星に)(Beauty in a Bottle

主なキャスト Charlie Dizon(Third World Romance

Paulo Avelino

視聴可能メディア Netflix(英語字幕のみ)

「Fan Girl」のトレイラー

タイトルとURLをコピーしました