TSUTAYA DISCASを使ってフィリピン映画のDVDをレンタルして見ています。12枚借りたので、楽に見れそうなタイトルから見ています。本作が公開されたのは、1978年。そんな時代のフィリピン映画が日本語字幕付きでDVDで見れるというのは、すごいことですね。そんなに昔のフィリピン映画を見たいという愛好家がそんなにいたということに驚きます。監督を務めたCirio H. Santiagoさんのキャリアを見ましたが驚きです。1955年に初監督作品を公開し、2007年まで監督を務めています。まさにレジェンド・オブ・レジェンドですね。そして、本作はアメリカの水兵がマニラで女を買おうとしたところ、色っぽい吸血鬼に誘われ、次々と命を落とすという物語です。明らかに低予算ですが、そこそこ見れる作品に仕上がっていました。

(Photo cited from IMDb)
「お色気吸血鬼」のストーリー
若い水兵2人がマニラに寄港しました。さっそく街に飲みに繰り出そう、女を買いに行こうと盛り上がっています。街に出て、バロットをすすめられ食べたところ、「それが何か知っている?」「アヒルの孵化しかけの卵なんだぜ」「おえー」という定番のギャグや、飲み屋で女性に声をかけられていい気になっているとオカマだったり、綺麗な女性についていったら追剥にあうなど、フィリピン映画のお約束ギャグを、まずはこなします。本作では、バロットは「バルー」という日本語が当てられていました。まだ、バロットは知られてなかったのでしょうね。
なかなか吸血鬼に会えないと思っていたら、最初に吸血鬼に会ったのは、彼らの上官でした。上官は色っぽい女性に出会い、彼女の家についていくと、それは墓地でした。「墓地の管理人なのか?」などと言いながらのんきについていくと、墓地の中央にある大きな建物に連れていかれます。その中心に据えられている大きなお墓の秘密の階段を通ると、豪華な部屋がありました。「これはすごい。ホテルよりも豪華だ」などと言っていると、彼女は牙をむき、血を吸い取られてしまいました。吸血鬼は1人の男、3人の若い女性です。あと、吸血鬼に成り切れない下男がいます。下男は、未だ吸血鬼になれないことを嘆いていますが、吸血鬼の女が「いつかなれるわよ」と言っているので、条件を満たせば成れるようなものなのでしょうか?ちなみに、この下男ずっとおならをしています。昔は、おならをさせるだけで、映画館のお客さんがバカ受けだったのが目に浮かびます。
男2人は上司が1週間も帰らないのを不審に思い、調査を始めます。どうやら墓場が怪しいぞということになり、1人が潜入調査を行います。そこで、別の男が血を抜かれ死んでいるところ、吸血鬼たちの晩餐を目撃して慌てて逃げ出します。
すでに10人もの水兵が失踪していることを知り、2人は上官に捜査を依頼して、墓場に乗り込むのですが、めんどくさかったのか、吸血鬼があらわれたときには調査員は勝手に帰ってしまっていました。そして、1人が吸血鬼に捕らわれてしまいます。この男の運命もここまで、と思いましたが、吸血鬼の女たちが、血を抜く前に楽しみたいと言い始め、3人の女と1人の男のセックスシーンがはじまります。ここはそこそこのボリューム感でした。さすがに50年前の作品なので、今の我々と美の基準が違っていて、ふくよかな西洋人おばさんみたいな女性です。ちなみに、この作品には、典型的なフィリピン人は下男しか出てきません。西洋人か西洋人に見える人しかメインキャストとしては登場しません。普通のフィリピン人が主役を務める映画がいつごろから作られるのでしょうか?
(ネタバレではあります)今度は、捕らわれなかったもう1人が、十字架とニンニクを持って、仲間を奪還するために潜入しますが、下男に荷物を奪われてしまいます。そして、吸血鬼に襲われるのですが、持っていた棒を折って、十字に重ねると吸血鬼たちは苦しみ始めます。そして、棒の切れ端を胸に突き刺すとあっさり吸血鬼が倒れていきます。吸血鬼がニンニクに弱いという設定は久しぶりに聞きましたね。また、不死の存在にしては、棒切れで死ぬというのは、あまりにあっけなかったです。
男は、仲間の男を奪還して地上に戻ることができました。そして、待たしておいたタクシーに乗ってその場を離れようとすると、仲間の男とタクシーの運転手は、すでに吸血鬼になっていました・・。そこで、エンドロールです。吸血鬼って噛まれれば、吸血鬼になれるのでしたっけ? それはゾンビでは? 人間の血を飲んでも吸血鬼に成れなかった下男の立場は・・・。など色々思うところもありますが、単にオチを付けただけでしょう。
「お色気吸血鬼」の作品情報
オリジナルタイトル:Vampire Hookers
公開年 1978年
監督 Cirio H. Santiago(ストリートファイター 2050)
主なキャスト John Carradine
Bruce Fairbairn
Trey Wilson
視聴可能メディア TSUTAYA DISCAS(日本語字幕)
「お色気吸血鬼」のトレイラー
トレイラーなのに絡みのシーンがあるのでYoutubeに飛ばないと見ることができません。50年前との美の基準の違いがわかって面白いです。