本作は2011年に公開された「Praybeyt Benjamin」の続編にあたります。ただし、私の知る限りでは、第1作目もYoutube等で無料公開されているものの、英語字幕版が見当たらず、現時点では見ることができていません。今さら、本作の英語字幕版がYoutube等にアップされることも考えられないので、AIが発達して、自動で字幕が付くようなるまでは、第1作目を見ることは難しそうです(しかし、AI自動字幕機能は近々搭載されそうな気がします)。さて、続編が作られたくらいなので、前作は好評を博したのだと思いますが、本作はどちらかと言えば、平凡なコメディになっています。物語としては、軍人である主人公が、テロリストが仕掛けた爆弾を発見し、解除するために繰り広げるドタバタコメディです。

(Photo cited from IMDb)
「The Amazing Praybeyt Benjamin」のストーリー
主人公のベンジーを含むフィリピン軍の一行が、セスナ機でフランスに到着します。どうやら、ヨーロッパでゾンビウイルスが蔓延してしまい、フランス軍と共同でゾンビの駆除に当たることとなったようです。しかし、ベンジーらを出迎えたフランス軍も既にゾンビウイルスに感染しており、ベンジーたちはゾンビと戦います。ゾンビに追い詰められたベンジーたちは、ベンジーの父親が発明した植物型生物(完全にポケモンのパクリ)によってゾンビを撃退しました。ヴァイス・ガンダ映画で、「ゾンビものか!?」と思いましたが、この導入部には大して意味がなく、ベンジーたちがフィリピンに帰国してから、本編が始まります。
ベンジーは、ゾンビ退治の功績が認められ、大統領から直々に叙勲され、将軍にまで昇格し、対テロリスつ対策に任命されます。ところが、尊大な態度になったベンジーは、テロリスト戦で大きな失敗をしでかし、降格されました。さらには、テロリストの爆弾を処理する際に、祖父を失ってしまいます。
すっかり落ち込んだベンジーは、軍幹部の男(チュア)により、子供から爆弾の仕掛けられた場所を聞き出すミッションを与えられます。奇妙な設定ですが、チュアの元妻は、テロリストの一味に属していました。軍による元妻奪還作戦は失敗し、元妻は亡くなりましたが、その子供(ビンビー:チュアの子供でもある)だけは奪還できたのです。チュアはビンビーの父ではありますが、ほとんど息子との交流がなく、息子から信頼されていなかったため、ベンジーを使ったのです。
ベンジーは、爆弾の場所を聞き出すために、ビンビーに取り入ろうと、あらゆることをしますが、ことごとく失敗します。しかし、やがて、ベンジーはビンビーの孤独を理解するようになり、信頼を得ることとなりました。結局、2つ目の爆弾は無事処理されました。
(2つ目の爆弾が爆発しなかったことを不審がるテロリストグループは、今さらながら、ビンビーが軍司令官の息子でもあったことに気づきます。そこで、ビンビーを誘拐することにしました。ビンビーと、チュアの家のお手伝いさんがさらわれてしまいます。そこからは、ベンジーとチュアによるテロリストとのバカバカしいアクションシーンです。ビンビーらを救出し、最後の爆弾を発見します。みんなでダンスをすることで、爆弾を解除して平穏が再び訪れました。最後のシーンは、軍への復帰を辞退したベンジーが、イケメンにつられて軍への復帰を誓うシーンです。
適当な作りのコメディ映画でした。最初のゾンビ退治や、父親が天才発明家という設定は活かされませんし、いくら父親を信頼しないといっても、子供が爆弾が設置された場所を語ることを拒むというのも無理があります。とは言え、子役が活躍するシーンが多く、意識して子供向けのギャグが多くなっているように見えました。ひょっとしたら、本作からヴァイス・ガンダ映画がファミリー向け映画の定番になったのかなと想像すると、興味深いものがありますね。
「The Amazing Praybeyt Benjamin」の監督、出演者情報
本作の監督をつとめたWenn V. Deramasさんは、初期のヴァイス・ガンダ映画を作った名監督です。残念なことに、本作が公開された2年後(2106年)に亡くなっています。おそらく本作を撮っているころに、心臓発作を起こし(2013年)、2015年に心臓血管の形成術を受けています。身体的に非常に厳しい時代の作品だということを考えると、本作に手抜き感が感じられるのはやむを得ないですね。チュア家のメイドという小さな役ですが、Alex Gonzagaさんが、その美貌で非常に目立っておりました。
「The Amazing Praybeyt Benjamin」の作品情報
オリジナルタイトル:The Amazing Praybeyt Benjamin
公開年 2014年
監督 Wenn V. Deramas(生き人形マリア)(Girl, boy, bakla, tomboy)
主なキャスト Vice Ganda(ホゴシャはつらいよ!)(Patners in Crime)(そして大黒柱は…)(Call Me Mother)(Girl, boy, bakla, tomboy)
Richard Yap
Alex Gonzaga(シングル・ベル)(ハイソな令嬢になるルール)(霊媒は恋の始まり)
視聴可能メディア Youtube(英語字幕)
