ヒロインが3人いるというのは、良いですね。3人いれば、自分の好みのタイプもおりますし、「どれが一番いいかなぁ」「ああ、これはないわ」などとストーリーを追いながら、考える楽しみがあります。特に、本作は三姉妹ものなので、3人のヒロインの登場機会が均等ですし、3人の人間関係も見ることができますので、より妄想がはかどるというものです。
ストーリー
父を亡くしたソニア、エステル、レアの三姉妹は、遺産相続の為、田舎の生家で共同生活を送っています。そこで、遺産管財人の怪しげな男が登場して、なかなか土地の売却が進んでいないことをほのめかします。この男が終盤何かするなと思いましたが、その見当ははずれでした。
そんなある晩、ソニアは、玄関先に重症の男が倒れているのを発見します。周囲に反乱者が逃亡しているという軍が警戒をしているさなかですから、関わらないことを主張するエステルですが、結局、その男の傷を治してあげ、容態が安定するまで彼を自宅に匿うことになります。割と最初の方から、家を物色し、土地の権利書を見つけたりしますので、「ああなるほど、この姉妹を陥れるために潜入したのか」ということがわかります。
男が最初に仲良くなった次女のエステル。一番気の強い女性です。しかし、エステルのお金が長女の引き出しから発見されるという事件が起こり、ソニアとエステルの関係がどんどん悪化します。もちろん、それは男が仕組んだことでした。また、男の回想シーンで、三姉妹の父によって、彼の家族の土地が奪われたことがわかります。また、長女はその土地に駐留している軍人と不倫しています。
男は、次に三女のレアに手を出します。エステルは激怒。彼の身辺調査を行い、偽名であることがわかります。そこで、みんなの前で、彼が偽名を使っていることを暴露します。すると、彼はあっさりと、ここに来た理由を白状します。つまり、自分が反乱軍に参加していたこと、反乱軍に参加しているうちに、彼女らの父に土地を奪われてしまったこと、土地を取り返すために来たが、ケガをしてかくまわれているうちに、今はレアを好きになってしまったことを。この白状が本当かどうかはわからないのですが、この物語の最大の謎があっさりと明らかになってしまいます。まだ中盤です。
この物語は、この後どこに向かうのか?と思っていたところで、殺人事件へと発展し、いつものように転げ落ちるように事態が悪化していきます。
作品情報
オリジナルタイトル:Panibugho
公開年 2023年
監督 Iar Arondaing
主なキャスト Angela Morena
Stephanie Raz
Micaella Raz
Kiko Estrada
視聴可能メディア Lemino、Hulu(見放題)(日本語字幕)
U-NEXT、DMM TV、Rakuten TV(レンタル)(日本語字幕)