バイク2人乗り強盗を生業とする兄弟の物語「Tandem」

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今年の前半、日本人をおそれさせたバイクに乗った拳銃強盗をテーマにした作品です。その後、夜22時以降は、バイク2人乗りを禁止することも検討されたほど、フィリピンでは社会問題となっています。フィリピンの場合、バイクの数が多いですし、ナンバープレートも、特にバイクに対しては、ちゃんと発給されておらず、自作のナンバープレートを取り付けることが普通の国ですから、バイク強盗を検挙するのは相当難しいだろうなと思います。本作でも、警察は何の役にも立っておりませんが、最終的には2人には悲劇が待っています。タイトルの「Tandem」は英語で「2人乗り」という意味です。

(Photo cited from IMDb)

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「Tandem」のストーリー

バイクに2人乗りの男たちが、路上でひったくり強盗するシーンから始まります。彼らは、兄弟であり、兄には妻もいることがわかります。当然ですが、妻は夫に、まともな仕事をして欲しいと思っているのですが、夫にその気はないようです。というか、夫が強盗している時点で、日本なら離婚だと思うのですが・・・。ちなみに、兄が強盗をして、弟がバイクを運転しています。その取り分は、危険なぶん、兄が7割、弟が3割です。

弟は、飲み屋で働いている彼女がおり、やはりまともな仕事を勧められているのですが、彼は兄と一緒じゃないと嫌だと言って断ります。次の強盗では、近くに警備員がいたため銃撃戦になってしまい。監視カメラにも映っていました。彼らの事件は、テレビで放映されてしまいます。そのため、次に大きな仕事をしたあと、この仕事をやめようと兄弟で話し合います。もはや死亡フラグとしか思えませんね。ついでに言うと、兄の嫁は妊娠したことがわかり、お金が必要となりました。弟はもともとジプニーの運転手だったようで、次の仕事の成果によっては、ジプニーの修理代が払えて、ジプニーの運転手に復帰するかもしれないという話が出ています。もはや、誰かが死ぬことは不可避というくらい死亡フラグが立ちまくっています。

ついでに言うと、ほとんどのジプニーは運転手の私物です。自分でジプニーを用意して、政府に申請するとルートが割り当てられ、一部の収入を上納して、残りは自分の取り分になります。しかし、資産家がジプニーを購入し、運転手を日給で雇うということも、なくはないようです。フィリピンらしく、行政に導入の資金的負担がない上手い仕組みですね。

ところが、兄が警察に連行されてしまいました。監視カメラの映像が解析されたのかと思いましたが、単んに逮捕歴のある兄を嫌がらせで連行し、賄賂を要求しただけでした。賄賂を渡すと解放されました。

(ネタバレ)次の仕事は、従業員への給料80万ペソを下す社長さんをターゲットにしました。ところが実行のさい、思ったよりも強い抵抗を受け、拳銃を落としてしまいます。体格に勝る社長さんは、むしろ拾ったブロック塀で、兄の頭をかち割ろうとしたその時、かけつけた弟が拾った拳銃で、社長さんを射殺してしまいました。

強盗殺人にまで発展し、街にいられなくなり、バイク屋の手引きで街を脱出する算段をつけていると、兄弟にはけつもちのヤクザがやってきました。彼らは、80万のなかから30万ペソを渡すよう要求します。自分たちが犯人であることを知られているので払うしかないと思って見ていましたが、なんと、兄弟の選択は、やくざを射殺することでした。ところが襲撃は不成功に終わりました。報復に、弟がまず拉致され、リンチされたのち、逃げようとしている兄夫婦が襲われます。兄は拳銃で応戦し、ヤクザを射殺することに成功しましたが、妊娠している妻が巻き添えを食って死んでしまいました。兄は泣き崩れます。

最後のシーンは、修理したバイクを受け取った弟が、バイクに乗って走り去ります。そしてエンディングです。

結局、兄弟は死ぬことはありませんでしたが、兄の妻が死ぬことになってしまいました。関係するやくざの2人を殺したところで、彼らが自分たちのことを他の人に喋っていない確証もなく、やくざを襲撃するというのは、あまりに愚かな選択でした。警察は、賄賂を取っただけで、2人にたどり着く様子がなかったので、ヤクザを相手にしなければ逃げ切れたんじゃないかと思いました。

しかし、フィリピンでは犯罪もの映画は良いですね。日本には無い独特のスリルがあります。犯罪ものが日本に紹介されて欲しいですね。

「Tandem」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたKing Palisocさん(すごいファーストネームですね)は、まだ長編映画を3本しか撮ったことがない監督さんですが、「Kampon」が良かったので、私が注目している監督さんです。本作がデビュー作になりますが、まずまずではないでしょうか。最新作が気になります。

兄弟を演じた2人は、どちらも良く見かける俳優さんです。特に弟を演じたJM De Guzmanさんは、なかなかのイケメンなので、たいていは恋愛映画で優しい男の役を演じていることが多い人です。

「Tandem」の作品情報

オリジナルタイトル:Tandem

公開年 2015年

監督 King Palisoc(Kampon

主なキャスト JM De Guzman(Guilty Pleasure)(That Thing Called Tadhana)(What If?

Nico Antonio

視聴可能メディア Youtube(英語字幕)

「Tandem」のトレイラー

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