予算不足の映画制作者が本物の怪物を使って映画を作り上げる「The Oscar Fantasy」

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ホラーコメディ映画です。着想は非常に良くて、予算不足に悩む映画プロデューサーが、監督のモンスターファンタジー映画を実現するために、本物のモンスターたちと契約して撮影に臨むというお話です。当然、あとでトンデモないことになり、後半はグダグダになるという、ある意味フィリピン映画らしい、フィリピン映画です。そんなに期待せずに、見るのが良いと思います。

(Photo cited from IMDb)

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「The Oscar Fantasy」のストーリー

オープニングは、床屋がヒーローの映画を作っているシーンです。主人公であるプロデューサーのボビーは、いつかオスカー賞を取ることを夢見ており、わがままな監督、会社の社長と渡り合いながら作品作りに励んでいました。しかし、あまりに理不尽な社長の要求に、ついにキレてしまい、会社を退職します。その時、片腕として働いてくれていたオデッサも一緒に会社を辞めます。

これからどうしようかと案じているところに、映画学校の同級生であり、かつて一緒に働いたことのある、映画監督と出会います。彼は、ついに大作の脚本を書き上げたと自信満々に、ボビーに脚本を見せます。その脚本は、ホラーファンタジーで、確かに感動的な大作となりえる脚本でした。

そこで、ボビーとオデッサ、監督はタッグを組みます。まずは、ボビーの知り合いの映画関係者にかたっぱしから連絡するのですが、大した財政的支援を得ることができませんでした。それでも、クセがあるため映画界から干されているスタッフを集め、見切り発車的に映画撮影を開始することになりました。一番のネックは、モンスターたちの登場シーンです。特殊撮影を依頼すると、莫大な予算がかかってしまいます。

そんな時、ボビーは監督の祖母からモンスターの話を聞きます。監督の脚本は、祖母の話をもとに作られたものですが、祖母は自分が本当に出会ったモンスターの話をしたのだと言います。そして、祖母からモンスターを召喚する方法を聞き出します。半信半疑で、モンスターを召還してみたボビーは、モンスターと出会ってびっくりしますが、結局「食事を提供する」という条件で、モンスターたちと契約しました。

(そろそろネタバレ)モンスターと契約したなどと、他のスタッフに説明できるわけもなく、ボビーはうやむやにしながら、撮影を続けます。ところが、スタッフが1人また1人と消えてしまいます。最初は、安い給料のため、スタッフが逃げ出したのだろうと考えられていたのですが、あまりに人数が減り過ぎたころに、真実が明かされます。モンスターにはお弁当を渡して、ギャラの代わりにしているつもりだったのですが、モンスターにとって「食事」とは、人間を食べることに他ならないというのです。

(ネタバレ)監督やオデッサは真実を知りますが、スタッフが食われるシーンや、自分が食われそうになるシーンを撮影し続けます。オデッサはあっけなく食われてしまいました。もはやどうにもならないというところで、監督は祖母から聞いたモンスターを退ける宝石のことを思い出します。映画作品は、まさにその宝石をめぐる物語だったのです。宝石を得ることに成功した監督とボビーは、ついに残り2人の生き残りとなってしまいました。最後まで撮影を終え、仮の編集を終えて、モンスターたちを相手に上映会を行います。モンスターたちは大感激で、スタンディングオベーションです。しかし、契約は契約でした。13人の怪物が出演したので、13人の犠牲が必要だと言うのです。2人はどちらかが怪物に食われるかと、醜い争いを始めます。そんなおり、退社した社長から電話がかかってきました。映画の製作費に目途がついたというのです。ボビーと監督は、社長を呼び出し、生贄に捧げることで、モンスターとの契約を全うし、映画の最後のシーンを撮影しました。そしてエンドロールです。

まあ、ひどい話です。2人のオスカー賞を受賞するという夢のために、13人もの人命を犠牲にするという話です。いくらコメディタッチで作っているとは言え、日本では受け入れられないような作品です。そういう意味では、フィリピン映画らしい映画だと思います。

しかし、フィリピン映画には、アスワングという伝統的なモンスターが頻繁に出現しますが、フィリピン人は本当に怖がっているのでしょうか? 本当に、恐ろしい対象と思っているのか、あるいは日本の河童程度の存在なのかが、フィリピン映画をたくさん見ているうちにわからなくなってきました。

「The Oscar Fantasy」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたJules Katanyagさんは、本作が4本目の監督作品です。まだ作品数も少ないですが、ホラーを撮ってみたり、セクシーを撮ってみたりなので、まだ監督として確固とした立場を獲得しているわけでもなさそうです。主役のプロデューサーを演じたPaolo Contisさんは、コメディが主戦場の役者さんです。異常にNetflixと相性が良く、出演している作品のほとんどがNetflixにて配信されています。

「The Oscar Fantasy」の作品情報

オリジナルタイトル:Ang pangarap kong Oskars

公開年 2023年

監督 Jules Katanyag

主なキャスト Paolo Contis(Fuchsia Libre)(旅の先に)(A Faraway Land)(Izla

Joross Gamboa(ハロー、ラブ、アゲイン)(The Husbands of Rosario

Kate Alejandrino(The Husbands of Rosario)(Mujigae

視聴可能メディア Netflix(英語字幕のみ)

「The Oscar Fantasy」のトレイラー

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