父に愛されなかった娘は、容易に結婚詐欺に騙される「Ikaw pa lang ang minahal」

スポンサーリンク

本作は、父に愛されなかった娘が、ハンサムな男と繰り広げるラブロマンスかと思いきや、それが結婚詐欺だったという身もふたもない話です。男は、元々裕福な家庭出身なのですが、両親が亡くなったあと、遺産で遊んでおり、絶対に働きたくありません。娘の父が働いていないことを懸念して、結婚へのハードルを上げても、絶対に働くとは言わないクズ男です。また、父親も妻を亡くしたことに対する八つ当たりのような形で娘に心無い言葉を浴びせていたのですが、自分の育て方が悪く、娘が結婚詐欺師に騙されてしまうことを大いに悔いて、2人を引き離そうとすることで、親子の関係がさらに悪化していくという父娘のドラマでもあります。とは言え、いくら箱入りで、父の愛を受けなかったとは言え、見え見えの結婚詐欺師を信じてしまう娘も、娘を産んで亡くなった妻を愛するあまり産まれてきた娘に冷たく当たる父親も、設定的に無理があるんかないかとも思いました。妻の忘れ形見の一人娘ですから、溺愛するのが普通でしょう。そういう訳で、ベースとなる設定にモヤモヤしたものを感じますが、やはり結婚詐欺ものは、エンタメ作品として面白いですね。大女優、Maricel Sorianoの若き日の姿が見れるのも本作の見どころです。タイトルの「Ikaw pa lang ang minahal」は、「私が愛しているのはあなただけです」という意味です。結婚詐欺師のことを指しているのかと思いきや、ラストでその意味がわかります。

(Photo cited from IMDb)

スポンサーリンク

「Ikaw pa lang ang minahal」のストーリー

出産シーンから始まります。子供を産んだあと、女は亡くなってしまいます。その時に生れた娘(アデラ)と父が、本作の主人公です。父は、妻を失ったショックで、その後娘に冷たい態度を取り続けます。自分が医師であるため、娘にも医師になって欲しいと思っているのですが、娘は愛されずに育ったためか、裁縫が好きな内気な性格であり、できれば服飾の仕事に就きたいといって、より父を落胆させます。

そんなおり、何かのパーティで、アデラはイケメンの若い男(ダビッド)と出会います。最初から、ダビッドはアデラにグイグイ迫り、最初は恐れるアデラでしたが、やがて2人は恋仲になりました。そして、アデラはダビッドを父に紹介します。しかし、ダビッドは両親の残した遺産で遊んで生活しており、父はダビッドの生活力のなさに懸念を示します。ダビッドは、お金に困ったら2人で貧困に耐えるなどと言って、しっかり働いてアデラを困らせないという態度がありません。

いつまでも結婚の許可を出さない父に対して、アデラはダビッドに駆け落ちしようと迫ります。これにはダビッドは困ってしまいました。というのは、彼はアデラの財産狙いで近づいたからです。円満にアデラの父から結婚を認めてもらえなければ、彼女の家の財産にありつくことができません。結局、駆け落ちの日に、ダビッドは現れず、アデラは深く絶望します。

父は結婚詐欺から娘を守ったことで安堵するのですが、娘は父に八つ当たりします。そんなアデラの態度に父は激怒。その父に対して、自分がこうなったのは、子供時代から愛されなかったからだと娘も応酬。結局、アデラはそのまま家出してしまいます。

(ネタバレ)それから数年後、父の余命がいくばくもなくなり、アデラが帰ってきます。また、このとき、アデラは幼い娘を連れていました。アデラの娘に対する冷淡な態度に、心を痛めた父は、「自分と同じ過ちを犯さないで欲しい」と懇願します。結局、2人はお互いの非を詫び、和解したところで、父は帰らぬ人となってしまいました。

父が亡くなってすぐに、数年間行方不明だったダビッドが姿をあらわし、再びアデラに求婚します。さすがに、この時点ではアデラも目が覚めていますので、彼を退けようとするのですが、何だかんだと昔のような恋仲に戻ってしまいました。ちなみに、最初から2人のあいだを取り持っている存在がおり、それはアデラの叔母(アデラの父の妹?)です。叔母は、アデラの母が亡くなったあと、アデラの父の面倒をみているのですが、遺産の分け前が少ないことがわかっているので、2人の結婚を仲介し、恩を売って遺産の分け前を増やして欲しいと思っているのです。

その後、2人は結婚式をすることになりました。しかし、ダビッドの様子には不審な点があります。そこで、アデラは結婚式の衣装にあわせるという体で、高価な宝石をダビッドに渡し、様子を観察します。案の定、ダビッドはそれを売り払いました。ダビッドは闘鶏で借金を作ったようです。

そして結婚式の日、アデラはあわられません。ようやくあらわれたと思ったら普段着でした。どうしたのかと尋ねるダビッドに対して、アデラは怒りをぶつけ、結婚は破談だと伝えます。そして、すがるダビッドをあとにお金を撒いて、その場を去りました。そして、車の中で、愛おしい娘に対して、笑顔をを見せます。そして、エンディングです。

裁縫を好む内気な娘が、最終的に結婚式で男を派手にふり、お金を撒いて去るというタフな女に成長するのが、本作の見どころでしょう。全編を通じて大きく成長する物語の主人公に抜擢されたわけですから、大女優、Maricel Sorianoさんは、若い時から大女優だったのでしょう。ちなみに、作品公開時、彼女は27歳。作品序盤はちゃんと10代に見えるほど初心な女性を演じきっています。当時は、むしろ年齢より若く見えましたが、その後見る影もなくおばちゃん化します。

「Ikaw pa lang ang minahal」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたCarlos Siguion-Reynaさんは、監督として90年代を中心に活躍しましたが、最近では俳優として活躍しているようです。本作を含めて、彼の作品を2作見ましたが悪くないですね。もっと作品を見たい監督さんです。主人公を演じたMaricel Sorianoさんは、上で何度も言及したように大女優の1人です。

「Ikaw pa lang ang minahal」の作品情報

オリジナルタイトル:Ikaw pa lang ang minahal

公開年 1992年

監督 Carlos Siguion-Reyna(Ligaya ang itawag mo sa akin

主なキャスト Maricel Soriano(Girl, boy, bakla, tomboy)(Meet, Greet & Bye)(T2)(Mila)(Mano po

Richard Gomez(The Janitor)(Three Words to Forever)(She’s Dating the Gangster

Eddie Gutierrez

視聴可能メディア Youtube(英語字幕)

「Ikaw pa lang ang minahal」のトレイラー

タイトルとURLをコピーしました