フィリピン女性のめんどくささを知る「Here and There」

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最近、フィリピン女性の良さを描いた映画を紹介したばかりですが、本作はフィリピン女性のめんどくささを描いた作品です。フィリピン女性には、明るいところ、世話好きなところなど、数々の良いところがありますが、一方で、嫉妬やウザがらみなどめんどくさいところもあるのも事実です。本作は、そうしためんどくさい性格の女性が、ロックダウン中に仲良くなる男性ができたのですが、やはりウザがらみしてしまい、男がフェードアウトしてしまったという話です。「自分が彼の立場でもフェードアウトするだろうなぁ」と思ってしまいました。また、本作は、ロックダウンの最中で、主役の男女が直接会うこともなく、始まりかけた関係が終わるという会話劇ですので、フィリピン人らしい言い回し、アイロニーなどをある程度理解していないと、微妙なニュアンスを掴み切れないかもしれません。比較的フィリピン上級者向けの作品だと思います。

(Photo cited from Windows on Worlds)

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「Here and There」のストーリー

本作の主人公レンは、ロックダウン中にTinderでイケメン男性キャロイに出会います。しかし、最初から険悪な口論になります。というのは、レンはSNSで「ロックダウンの影響を受けているのは、あなただけではない。みんな同じように影響を受けているのだ」とコメントしたところ、「なぜ同じだと言い切るのだ。人によってはもっと大きく影響を受けているのに」というコメントが返ってきて、ちょうどその話をしたところ、反対意見を書き込んだのが、偶然にもキャロイだということがわかったからです。2人はエキサイトして、キャロイが「自分の意見を反対の意見を削除するというオープンじゃないマインドで意見を書くな」と言えば、「人は自分の意見を表明する自由があるが、それを私のフィードでやるな」と応戦します。これに関してはレンの方に一理あるように思いました。

しかし、若い女性だったら誰でも良かったのでしょうか? こんな最悪の第一印象なのに、キャロイはレンにアプローチします。お互いに、「こないだはゴメン」と言って頻繁にメッセージを交換する仲になります。ちなみに、レンは学校の先生と言っていたような気がしますが、ロックダウンなので仕事はしていません。キャロイはフードデリバリーの仕事をしています。海外で働くために、エージェントに入金しましたが、それが詐欺だったのだそうです。この話は、フィリピン映画でよく聞く話ですが、フィリピンでは海外に人を送るエージェントは、送り先の会社からしかお金を取ることができません。もし、送り出す人からもお金を取っているのがバレたらエージェントの資格を失うと、在フィリピンの日本人がYoutubeで言っているのを聞いたことがあるのですが、フィリピン人の運営するエージェントは不正しまくりなのでしょうかね? いつも気になっています。

レンは、看護師をしている母親と同居で、もう55歳を過ぎていますし、コロナのリスクも高いので、引退して欲しいと思っています。しかし、母親はそういう問題ではないと使命感に燃えて、ロックダウンの中出勤します。キャロイは、セブ市出身です。家族のことが心配なのですが、セブ市はより厳しいロックダウン中なので、移動することができません。

直接会うことができないので、頻繁にメッセージを送ったり、ビデオ通話でお互いを見ながら食事をしたりと、2人は密着した時間を過ごします。自然な流れで、お互いの過去の交際歴の話になりました。レンは、めんどくさい性格のため男と交際したことはないことを告白します。キャロイは、7年付き合った彼女がいたのですが、彼女が結婚を望んだ時に、自分に覚悟がなく、お別れすることになったと言います。レンはさっそくキャロイのSNSの過去の投稿を調べ、キャロイの元彼女を特定します。そして、元彼女に嫉妬したレンは、キャロイに対してあてこするような発言が増えてきて、キャロイをうんざりさせます。しかし、この時点では、キャロイは耐えていました。

(ネタバレ)結局、2人の中が決定的に破綻したのは、レンの母親がコロナに感染して入院になったことがきっかけでした。キャロイは、「大丈夫だよ」と慰めるのですが、「なんであなたにそんなことがわかるんだ」と嚙みつきます。何を言っても変な絡み方をしてくる彼女に、「自分は、君を助けたいと思っているだけなのに・・・」と伝えるも、さらに噛みつく彼女に、キャロイは「君が誰とも付き合ってこれなかった理由がわかったよ」と言って電話を切ります。

結局、母親は無事に退院してきました。少し元気を取り戻したレンは、明るさを取り繕って、思い切ってキャロイにビデオコールします。キャロイは受けてはくれたのですが、終始暗い顔です。一応、彼女とのデートの約束は了承してくれたようですが、結局、デートの前日になって、レンはキャロイのSNSアカウントを削除しようか悩んでいます。そこで終わりです。

機嫌が悪いときは、ひたすらめんどくさい絡み方をする姿を見せられ、うんざりでした。また機嫌が良い時も、頻繁にメッセージしたり、ビデオコールで同じ時間を過ごさなければならず、これは大変だなと思ってしまいます。

「Here and There」の出演者情報

本作でレンを演じたJanine Gutierrezさんは、「女と銃」で虐げられながら暗い怨念を表現していましたが、本作も明るさはなく、一癖ある役を演じるのを得意としているのでしょうか? IMDbで使われている写真もすごいです。黒い帽子に薔薇を加えています。もうめんどくささが、プロフィール写真からも出ています。キャロイを演じたJC Santosさんは、いろんな作品に出演しているイケメン俳優です。日本の女性に知られれば、人気が出そうな容姿、キャラですね。

「Here and There」の作品情報

オリジナルタイトル:Here and There

公開年 2021年

監督 JP Habac

主なキャスト Janine Gutierrez(女と銃(The Girl and the Gun)

JC Santos(Missed Connections:あなたを探して)(アルター・ミー: 心に耳を傾けて)(パラサイティック/モーテル・アカシア)(The Amazing Journey of the Letters

視聴可能メディア Netflix(英語字幕のみ)

「Here and There」のトレイラー

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