本作は、フィリピン人の友達に勧められた作品です。タイトルに「Wedding」が入っているので、フィリピン人の好きな恋愛コメディなのかなと、気が乗らなかったのですが、実際は4人のブラコンの姉たちの物語でした。自分たちの愛する弟が、わけのわからない女と結婚するのは許せないと、久しぶりに集合して共闘するのですが、相手の家族が金持ちな上に変人で手強く、また4人姉妹の隠された葛藤も明らかになり、最後には家族が真にわかりあうというドラマへと発展します。本作の見どころは、何と言っても4人の美人姉妹です。また、監督をつとめたのは、フィリピン映画No.1ヒットメーカーのCathy Garcia-Sampana (Molina)さんで、フィリピンの大手映画配給会社の20周年記念作品として制作された作品でもあります。いずれにせよ、フィリピン映画におけるビッグタイトルの1つなので、フィリピン映画ファンは、ぜひともおさえたい作品ですね。

(Photo cited from IMDb)
「Four Sisters and a Wedding」のストーリー
4人姉妹が主人公です。長女のテディは、スペインで英語の先生をやっていることになっていますが、メイドとして働いており、次女のバビーはバツイチ子持ちのイケメン実業家と付き合っています。3女のアレックスは、ミュージシャンと付き合っており、4女のガビーは教師として働きながら母と一緒に住んでいます。徐々にわかることなのですが、アレックスが付き合っているミュージシャンは、バビーの元恋人で、略奪愛的なことが行われたようで、アレックスとバビーの関係はぎくしゃくしています。テディは、長女と思えないほどおバカで、トラブルを引き起こします。4女のガビーだけは地味で、特に見せ場はありません。個人的には、アレックスとガビーが可愛いなと思いました。
4人姉妹は、弟からが結婚するという情報を聞いて、慌てて実家に戻ってきます。そして、弟の結婚式が2週間後に行われると聞いて驚愕します。相手がどんな女かもわからず、弟はまだ若いからという理由で反対しますが、弟の決意は揺らぎません。やむなく、両家の顔合わせとなります。4人姉妹は、何とか相手の家族にケチをつけて結婚をぶち壊してやろうと意気込んで、相手の家に乗り込みます。ところが、驚くほどの大豪邸でした。案外、娘はまともだったのですが、その父親は、表面的にはフレンドリーですが、長女がスペインでメイドをしていることを知っており、あてこするような態度を取ってきます。極めつけは、母親で典型的なステージママ。娘をビューティークイーンにしようと思っており、自らも奇抜な衣装をまとい、コテコテのロシアアクセントの英語を喋ります。顔合わせでは、相手の迫力に圧倒されて、相手の家族のペースで話が進んでしまいました。
これは正攻法では何ともならないということで、姉である自分たちの誰かが結婚してしまえば、同じ年に結婚はできないから、誰か結婚しなさいということになり、イケメン実業家と同棲しているバビーに注目が集まります。彼女は、その男と長く付き合っており、彼の娘の母親的なこともしているのですが、結婚を決断することができないのです。バビーは、恋人がいるのは私だけじゃない、アレックスはどうなんだと、自分の元彼を奪ったアレックスをあてこすると、2人は喧嘩になってしまいます。もはや、姉の誰かが結婚して、弟の結婚を阻止するというのは難しそうです(当たり前ですが・・・)。
他に手はないかと、テディが相手家族のビジネスであるマッサージ店に潜入します。自分の男友達を潜入させたところ、性的なマッサージを受けていると勘違いしたテディは、警察に通報。これで、相手の家の顔をつぶせると思ったのですが、性的なサービスなど行われておらず、相手家族から大ひんしゅくを受けてしまいます。これには弟も大激怒です。
(ネタバレ)家族総出で謝罪の場を設けたところ、またもやテディがメイドであることをあてこするようなことを言われたので、今度は4姉妹の母が、自分の娘がバカにされて黙っていられないと大激怒しました。フィリピン人の価値観では、こういう場でしっかり怒らないと「あなたは、私のために戦ってくれなかった」と一生グチグチ言われますので、こういうシーンに出くわしたら、我々も怒るポーズは見せた方が良さそうです。結局、両家は喧嘩別れになりますが、これには弟も何も言えません。
前後しますが、アレックスの恋人であるミュージシャンは、他の女と浮気していることがバビーによって目撃されます。バビーは、そのことをアレックスに伝えるのですが、そのミュージシャンはバビーの元恋人なので、変な受け止められ方をして険悪になっていました。しかし、この両家の決裂のあと、4姉妹の関係はすっかり改善しました。アレックスとバビーが、男の浮気現場に乗り込み、2人で男をひっぱたきます。関係ないテディとガビーも参戦して、女を羽交い絞めにするところは、フィリピンスタイルですね。
両家の決裂により、うやむやになっていた弟の結婚ですが、意外なかたちでキャンセルされることになりました。と言うのは相手の親族がお亡くなりになり、喪の期間には結婚式ができないことになったのです。この葬式を機に両家は和解し、結婚式ができなくなったことを残念がります。特に、相手の母親はキテレツな衣装を4姉妹のためにも用意していたのです。すると、4姉妹が「明日結婚式をしよう。私たちは、その衣装を着るから」と言います。
そして結婚式の当日。新婦としてあらわれたのは、バビーでした。彼女は、ついにイケメン実業家と結婚する決意をしたのです。関係者いちどうが、彼女らの結婚を祝福して、エンディングです。
さすが、Cathy Garcia-Sampana (Molina)さんの監督作品でした。4人の姉妹が結託したり、仲たがいしたりと、関係性が変化しながら、家族関係の再構築を描くと言うのが見事です。また、4人が意気込んで、相手の家に乗り込むも、相手の家族があまりにも変わっていて、むしろ相手のペースで進んでしまうシーンなど上手い構成です。そして、最後次女の結婚式で締めたのもさすがと思いました。やはり、お勧めの映画として挙げられるだけのことはあるなと思いました。
「Four Sisters and a Wedding」の監督、出演者情報
本作の監督をつとめたCathy Garcia-Sampana (Molina)さんは、導入でも紹介しましたが、フィリピン映画界の圧倒的No.1ヒットメーカーです。ある程度作品を見たところで専用ページを作る予定で、その時に彼女の経歴や代表作を紹介したいと思います。
4姉妹を演じた女優さんは、みんな見たことがありました。一番貫禄のあった2女を演じたBea Alonzoさんは、実は2番目に若くて、公開当時25歳(!)です。とは言え、一番上のToni Gonzagaから、一番若いShaina Magdayaoまで6歳しか離れておらず、同世代美人女優の共演という意味でも記念碑的な作品ですね。
「Four Sisters and a Wedding」の作品情報
オリジナルタイトル:Four Sisters and a Wedding
公開年 2013年
監督 Cathy Garcia-Sampana(Hello, Love, Goodbye)(ハロー、ラブ、アゲイン)(元カレと解けない恋の疑問)(The Hows of Us)(Love at First Stream)(Patners in Crime)(The Hows of Us)(Meet, Greet & Bye)
主なキャスト Toni Gonzaga(もう一度あなたと)(You’re My Boss)
Bea Alonzo(カトリックスクールの怪異)(Unbreakable)
Angel Locsin(One More Try)
Shaina Magdayao(Rendezvous)
視聴可能メディア Youtube(英語字幕)
