本作は2023マニラ夏の映画祭で現地で見たものなのですが、現在日本のNetflixでも視聴することができます。また、本作はストリーの先が見えないところが面白いので、ネタバレは困るという方は、この段落までで読むのを止めてくださいね。
ストーリー
(ネタバレ)。本作「Love you long time」は、フィリピン人お得意のラブストリーです。映画の脚本家の主人公(女)は、自分の経験をもとに書いたシナリオのラストを変えるように要求されているのですが、どうしても変えたくない。そこで、気分転換のために叔母の住むバギオへ休暇に来ます。そこで、ひょんなことから古いアマチュア無線機で見ず知らずの人と話をするようになり、やがて会おうということになり、待ち合わせの場所に行くのですが、どうしても会えません。そして2人が気づいたのは2人の間に4年の時間差があるということ。フィリピン版「君の名は」ですね。
未来にいる彼女の方から彼のFBアカウントが見つけられなかったことから、薄々先が読めるのですが、やはり彼はほぼ治らない癌を患っていることがわかります。彼女がマニラに帰る日、自分が4年前のちょうど同じ日にバギオに来ていたことを思い出し、彼らは時を超えて会うことができました。そして、エンディング・・・・と思いきや、それは彼女が書いたシナリオの話で、実際の彼女はバギオに向かう途中に交通事故を起こし瀕死の状態。むしろ彼の方が、彼女から勇気をもらって化学療法を受け、生きていました。彼女の病室で、彼女が変えたくなかったシナリオのラストを読んで、当時彼女が感じていた気持ちがわかるというエンディング。
フィリピンのラブストリーもたくさん見ているとだんだんわかってきて、面白く感じるようになってきました。日本ではラブストーリーの人気がないのでヒットは難しい気がしますが、他の東南アジアでは受けるような気がしますね。そう言えば、Netflixの字幕選択で日本語はないのですが、韓国語は選べるようになっています。韓国ではラブストーリーの需要が結構あるということですよね。いや、韓国ドラマがそこそこ日本でヒットしているのだから、日本でもラブストーリーの需要があるのかもしれないですね。供給がないだけなのかもしれません。
作品情報
オリジナルタイトル:Love You Long Time
公開年 2023年
監督 JP Habac
主なキャスト Eisel Serrano
Carlo Aquino (クロスポイント) (Bata, Bata. Paano Ka Ginawa?)
Ana Abad Santos
視聴可能メディア Netflix (英語字幕のみ)