汚職警察官が自らのひき逃げを隠蔽するが、大きな事件に繋がっていく「A Hard Day」

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本作は、ベトナム滞在時にNetflit東南アジアからタブレットにダウンロードして、日本で見た作品です。タブレットをネットにつながなければ、ダウンロードした作品は日本でも見れますからね。本作は、2014年に公開された同名タイトルの韓国映画のリメイク作品です。フィリピンでは2021年にリメイクされ、マニラ映画祭でも上映されました。いつも思いますが、海外の作品のリメイク作品を、国の最も権威ある映画祭の上映作品に選ぶのはどうなんでしょうかね? とは言え、韓国映画のフィリピン・リメイク作品に外れなく、非常にスリリングで面白い作品になっています。内容的にも、惜しく警察官が、自らのひき逃げ事件をもみ消そうとするも、より酷い汚職警察官によって、大事件に巻き込まれるというストーリーですから、フィリピンに合った内容ですね。むしろ、このストーリーが韓国で成立することに驚きます。

(Photo cited from IMDb)

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「A Hard Day」のストーリー

主人公(ビリオン)が、夜中に母の葬儀に向かう途中で、人を轢いてしまいました。ビリオンは、人が死んでいることを知り、驚いているところにちょうどパトカーが巡回してきました。慌てて、死体とともに身を隠し、とりあえず、死体をトランクに入れて現場を離れます。

ところが、すぐに飲酒検問にあたってしまいます。しかも、少し酒を飲んでいたので捕まってしまいますが、自分が警察官だと言って無理に突破しようとします。しかし、フロントガラスの破損に気づいた警官が不審に思い、車を調べ出したので、自らの身分を明かし、それで事なきを得ました。ビリオンは、警察でもエリート刑事として知られる存在でした。しかし、だからと言って、飲酒運転が見逃されたり、怪しい点があってもそれ以上追及されないというのはフィリピンですね。いや、オリジナルは韓国映画でした。韓国も同じなのでしょうか?

ちょうどその頃、警察署では別の問題が起こっていました。国際的な機関が、警察署の汚職を捜査し、ビリオンが所属する班が大量の賄賂を受け取っていたことが判明します。所長は降格してヒラ刑事となりました。

ともかく、母の葬儀にたどり着いたビリオンは、葬儀会社に頼んで母と1人きりにしてもらい、様々なギアを使って、被害者の男の死体を運び入れ、母の棺に一緒に入れてしまいます。バレそうになるシーンもありましたが、ビリオンは異常な集中力と行動力で危機を乗り越えていきます。車は他のパトカーに追突させて、逆ギレしたのち、修理することでカモフラージュしました。

翌日、自分たちの班は、これまでの事件担当から外され、別の事件の担当にされました。なんと、それは昨日ひき殺した男の捜索でした。彼は、麻薬密売グループの男だったのです。捜査を続けるうちに、麻薬密売人の男が車に轢かれるのを見たという目撃情報がもたらされます。そして、監視カメラの映像から、徐々に自分に捜査の手が届きそうになります。

そんなとき、ビリオンのもとに電話がかかってきます。その男(フランコ)も警察官であることが後にわかりますが、ビリオンを脅してきます。当初は、フランコの目的がわからないのですが、やがて、フランコの真実にたどり着きます。彼は優秀な麻薬捜査官として知られていますが、実は押収した麻薬を一部横領しており、自分で麻薬工場までもっています。また、自分の所有するバーで、麻薬を売って巨万の金を稼いでいることがわかりました。事故の被害者は、フランコの組織の売人だったのです。

(ネタバレ)そして、ついにフランコの目的がわかりました。フランコは、金庫のカギを盗まれたため、売人を殺し、その遺体を交通事故に偽装したのです。しかし、誤算だったのは、轢いたのが警官で、事故を隠蔽するために、死体を持ち帰ったことです。フランコは、売人がカギを飲み込んだことを知っており、遺体を引き渡すように、ビリオンに要求します。同じ警察なので、家の住所も知られており、家族に危害が及ぶことを仄めかされては、従わざるをえません。

ビリオンは、母の墓を暴き、売人の遺体を切り裂きました。すると、確かに鍵の入った金属カプセルが出てきました。ところが、その現場を、同僚に取り押さえられてしまいます。ついに、捜査の手が自分にまで辿り着いたのです。しかし、結果的に同僚は、自分を信じて解放してくれましたが、その直後、同僚がフランコに殺されてしまいます。遺体の引き渡し場所と、時間が指定され、ビリオンは現場に向かいました。フランコは、同じ警官であるビリオンは使い道があると考え、今後はコマとして使うことにしました。しかし、ビリオンは、遺体の中にプラスチック爆弾を仕込んでおり、車ごと爆破して橋から落下させ、フランコを始末しました。

ところが、フランコは生きていました。自分の家に血みどろであらわれ、格闘になります。フランコの方が年かさなのですが、彼は異常に強く、ビリオンは絶体絶命のところまで追い詰められますが、機転を利かせて逆転。フランコを始末しました。

のちに、ビリオンは様々な罪で警察を解雇となります。今後どうやって生きて行こうかと考えているところで、鍵のことを思い出しました。鍵を使って金庫室に入ると、そこには途方もない札束が積まれていました。そして、エンディングです。

犯人が警察官で、もっと悪い敵役もフィリピンらしく、スリリングでいいですね。主人公が異常な集中力と機転を利かせ、ピンチを乗り越えるのですが、再びピンチになるの連続で、ずっと手に汗握る展開でした。これがリメイクでなければ、フィリピンを代表するアクション映画だったと思います。とは言え、普通の映画ファンにリメイクであることは、そんなに関係ないので、上質なエンタメ作品として、本作はおすすめできる映画です。また、後でわかったことですが、日本からはBili Biliで見ることができました。わざわざ、東南アジアに行ったとき、あるいはVPNなどを使うことなく、見ることができます。

「A Hard Day」の監督、出演者情報

本作の監督をつとめたLawrence Fajardoさんは、「インビジブル」や「Kintsugi」、「覗かれた人妻・・・」などを撮った人です。社会派ドキュメンタリーから、セクシー、アクションまで何でも撮れる器用な監督さんですね。しかも、展開に緊張感を与えるのも上手いので、良い脚本に恵まれると、一気にメジャー監督になりそうな予感があります。

主演の2人の俳優がどちらも大物です。ビリオンを演じたダンテさんは、100%男成分しかない濃い顔の俳優さんで、昔は脳筋という演技でしたが、年を取って、味わいがでてきました。今のダンテさんは、掛け値なしで格好いいですね。フランコを演じたのは、私が「腐敗した警察官を演じさせればフィリピンNo.1」と言っているJohn Arcillaさん。本作での役割も汚職警察官でした。フィリピン警察が腐敗している限り、彼の役割はずっとなくなりませんね。

「A Hard Day」の作品情報

オリジナルタイトル:A Hard Day

公開年 2021年

監督 Lawrence Fajardo(Kintsugi)(覗かれた人妻 恍惚のエロス)(インビジブル)(インモラル 復讐の餌食)(濡れた人魚妻)(裏切られた人妻 秘密の動画

主なキャスト Dingdong Dantes(トランスバトラー)(バトル・オブ・モンスターズ)(One More Try)(Rewind)(ファンタスティカ)(Only We Know

John Arcilla(メトロマニラ 世界で最も危険な街)(Ten Little Mistresses)(Birdshot)(アントニオ・ルナ -不屈の将軍-)(存在するもの)(Ligaya ang itawag mo sa akin

視聴可能メディア Netflix(東南アジア)、Bili Bili(英語字幕)

「A Hard Day」のトレイラー

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